2022年(令和3年度)全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)が1月24日から30日まで東京体育館で開催される。
大会最終日は女子シングルス決勝が行われ、 伊藤美誠(スターツ)が早田ひな(日本生命)をゲームカウント4対1で下し、3度目の優勝を果たした。
▼女子シングルス決勝の結果
伊藤美誠(スターツ) 5,9,5,-8,6 早田ひな(日本生命)
女子シングルスは伊藤美誠(スターツ)が、2019年以来となる、3度目の皇后杯を手にした。
決勝の相手は、ダブルスで4連覇を果たしたパートナーの早田ひな(日本生命)。伊藤と早田は、2020年の準決勝では早田、2021年の準決勝では伊藤が、それぞれ激戦の末に勝利しており、今回も接戦が予想されたが、伊藤が圧倒的な強さを見せた。
伊藤はスタートから多彩なサービスとレシーブで早田をほんろうし、あっという間に3ゲームを奪って王手をかける。伊藤の仕掛けに慣れてきた早田も威力のある両ハンドを打ち込んで第4ゲームを返すが、第5ゲームではその早田の攻撃を伊藤がさらに速さで上回って圧倒し、優勝を決めた。
伊藤は、木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)の棄権で準決勝が不戦勝となり、決勝が初戦ということで難しい立ち上がりが予想されたが、そうした状況でもラブオールからエンジン全開でプレーできる集中力や試合勘はさすがだった。
伊藤は早田と組んだ女子ダブルスに続き、二冠を達成。
一方、混合ダブルス、女子ダブルスに続く三冠を狙った早田は、伊藤の厳しい攻めの前に涙を飲んだ。
■伊藤美誠選手の優勝インタビュー
ー女子ダブルス優勝のパートナーとの決勝はいかがでしたか?
私は準決勝が不戦勝だったので、今日の1試合目でしたが、すごく入りが良くて、1ゲーム目から自分らしさを出すことができたので、勝つことができたと思います。
ーよく知っている相手に対して、試合に入るにあたって、まずどんなことをポイントにしていたのでしょうか?
早田選手はどんな体勢でも、どんな状態でも入ってくる、絶対に返ってくるというふうに思って試合をしていました。何本返ってきても自分が良いボールというか、自分の体勢を崩さずにしっかり打つことができて、本当に1ゲーム目から楽しめましたし、すごくいい入りができて、本当に最初から最後まで自分らしい卓球ができたかなと思いますし、最後まで思い切ってできたと思います。
ーそれにしても、どんどん先に仕掛けていきましたね?
はい、私らしさというところをしっかり追求してやってきたので、本当に自分らしさが出てよかったです。
ー1本目もロングサービスから入りましたし、逆チキータもありましたし、カットもありました。色々なプレーを見せてくれました
たくさんの方の前でいろんなプレーを出すことができて、幸せです。
ー東京オリンピックが終わって、日本を引っ張る存在として責任感とかプレッシャーとか、いろいろなことを考えたと思うんですが、今大会を振り返っていかがですか?
誰が勝ってもおかしくない全日本選手権ですし、日本のレベルもすごく上がってきて、だれが優勝してもおかしくない大会だと思っているので、これからしっかり自分らしさを追求して、今日みたいな試合をできたらいいなと思いますし、やっぱり誰にも負けたくない、誰にも勝つというのが私の目標なので、これからもそこを目指して頑張っていきたいと思います。
ーおめでとうございました
卓レポツイッターでは大会の速報をお届けしています。
詳しい試合の結果は大会公式サイトでご確認ください。
全日本卓球:https://www.japantabletennis.com/AJ/result2021/