3月8~11日までITTFワールドツアー・カタールオープンが開催され、男子シングルスで樊振東(中国)、女子シングルスで劉詩雯(中国)が優勝を飾った。
男子シングルスは樊振東が優勝。決勝はボル(ドイツ)、張本智和(JOCエリートアカデミー)、林高遠(中国)と、強豪を連破してきたカルデラーノ(ブラジル)との対戦になったが、試合序盤の接戦を制したことで流れをつかみストレート勝ちを収めた。今回の優勝で樊振東はワールドツアー通算10度目の頂点に立った。2位のカルデラーノは敗れたものの圧巻のプレーの連続で決勝に進出。ブラジルの若き至宝がスパークしてファイナルへと勝ち上がった。このほか、日本勢では張本がベスト8に進出した。
女子シングルスでは劉詩雯が優勝。決勝トーナメント2回戦で陳幸同(中国)との同士打ちをゲームオールの末に制した劉詩雯は準々決勝で佐藤瞳(ミキハウス)、準決勝で石川佳純(全農)と、日本勢を連破して決勝に進出。決勝では王曼昱(中国)2ゲームを先制されながらも逆転勝ちで12度目のツアータイトルを獲得した。日本勢は石川が長﨑美柚(JOCエリートアカデミー)、平野美宇(JOCエリートアカデミー/大原学園)と同士打ちを制して4強入り、平野、佐藤がベスト8に入った。
男子ダブルスは、樊振東/許昕(中国)が優勝。決勝の水谷/大島(木下グループ)戦は接戦を制してゲームカウント3対1で勝利した。2位の水谷/大島は決勝で敗れたものの第4ゲームで3-9から追い上げを見せてジュースに持ち込むなど、世界王者を相手に互角の展開を見せた。
女子ダブルスは、陳可/王曼昱(中国)が同士打ちを制して頂点に立った。決勝は陳幸同/孫穎莎(中国)と、若手同士の対戦を制して2度目のタイトルを獲得した。日本選手では橋本/佐藤(ミキハウス)がベスト4に入賞、平野/伊藤(JOCエリートアカデミー・大原学園/スターツSC)がベスト8に入った。
21歳以下男子シングルスは世界ジュニアチャンピオンの薛飛(中国)が優勝。このほか、日本選手では木造勇人(愛工大名電高)がベスト4に入賞、松山祐季(愛知工業大学)がベスト8に入った。
21歳以下女子シングルスでは張瑞(中国)が陳可(中国)との同士打ちを制して優勝。日本選手では佐藤、芝田沙季(ミキハウス)がベスト8に進出した。
■男子シングルス
優勝:樊振東(中国)
*ベスト8:張本智和(JOCエリートアカデミー)
■女子シングルス
優勝:劉詩雯(中国)
*3位:石川佳純(全農)、ベスト8:平野美宇(JOCエリートアカデミー/大原学園)、佐藤瞳(ミキハウス)
■男子ダブルス
優勝:樊振東/許昕(中国)
*2位:水谷/大島(木下グループ)
■女子ダブルス
優勝:陳可/王曼昱(中国)
*ベスト4:橋本/佐藤(ミキハウス)、ベスト8:平野/伊藤(JOCエリートアカデミー・大原学園/スターツSC)
■21歳以下男子シングルス
優勝:薛飛(中国)
*ベスト4:木造勇人(愛工大名電高)、ベスト8:松山祐季(愛知工業大学)
■21歳以下女子シングルス
優勝:張瑞(中国)
*ベスト8:佐藤瞳(ミキハウス)、芝田沙季(ミキハウス)
今大会の記録は日本卓球協会、国際卓球連盟のホームページに掲載されています。
日本卓球協会 公式HP:http://www.jtta.or.jp
国際卓球連盟 公式HP:http://www.ittf.com