10月25~27日にヨーロッパチャンピオンズリーグの第3節が行われた。日本勢では水谷隼(木下グループ)が出場し、劇的な勝利でチームを3連勝へと導いた。
水谷が所属するオレンブルク(ロシア)はスポルティング(ポルトガル)と対戦。トップで出場した水谷はアルナ(ナイジェリア)と対戦。先日のワールドカップでも対戦した相手を3対1で下して先制点をもたらした。続く2番ではオフチャロフ(ドイツ)がモンテイロ(ポルトガル)に敗戦。オレンブルクは今大会始めて失点を喫したが、3番のサムソノフ(ベラルーシ)がカルバーリョ(ポルトガル)を破り、勝利に王手をかけた。
4番では水谷がサウスポーのモンテイロと対戦。この試合、水谷は第1ゲームを先制したが、第2、第3ゲームを奪われる苦しい展開となる。第4ゲームは水谷が取り返したが、最終ゲームはモンテイロとのフォアクロスでの打ち合いでミスが続くなど、4-9と大きくリードを許す。しかし、ここから水谷が驚異の粘りを見せる。モンテイロをバックサイドに寄せてからオープンになったフォアサイドを突くなど7-9と追い上げる。その後、7-10とマッチポイントを握られたが長いラリー戦から得点を挙げるなど、10-10と追いつく。その後、互いに1点を取り合って迎えた11-11のラリーではフォアクロスで、大きなラリー戦が繰り広げられたが、このラリーを水谷が制してマッチポイント。最後はモンテイロのフォア前のサービスに対して、逆モーションでバックサイドを突く展開から得点。崖っぷちに追い込まれたところから劇的な逆転勝利でチームを3連勝へと導いた。
村松雄斗(東京アート)が所属するオクセンハオゼン(ドイツ)はヴァルターヴェルス(オーストリア)を3対1で破り、3連勝。村松は3番で出場し、ペテ(セルビア)にゲームオールの末に勝利。最終ゲームは前半から変化をつけたボールでペテのミスを誘い、スタートダッシュに成功。接戦をものにしてチームの3連勝に大きく貢献した。
このほか、吉村真晴(名古屋ダイハツ)が所属するUMMC(ロシア)はエスロフ(スウェーデン)に3対2で勝利。松平健太が所属するジャウドボ(ポーランド)はエヌボン(フランス)に3対2で勝利し、チャンピオンズリーグ初勝利を挙げた。なお、吉村、松平健太は出場しなかった。
【グループリーグ・ラウンド3】
<グループA>(2017.10.27)
オレンブルク(ロシア) 3―1 スポルティング(ポルトガル)
○水谷隼 9,-7,8,6 アルナ
オフチャロフ -9,-8,8,9,-8 モンテイロ○
○サムソノフ -6,5,6,2 カルバーリョ
○水谷隼 7,-8,-8,2,11 モンテイロ
<グループB>(2017.10.26)
UMMC(ロシア) 3―2 エスロフ(スウェーデン)
○シバエフ 7,-11,7,7 コシバ
ウラソフ 5,-11,-8,7,-8 徐輝○
○ガシナ 9,6,-11,1 スベンソン
シバエフ -10,10,-9,-8 徐輝○
○ウラソフ 7,6,-5,5 T.モアガルド
<グループC>(2017.10.26)
オクセンハオゼン(ドイツ) 3―1 ヴァルターヴェルス(オーストリア)
○S.ゴズィー 3,8,13 ドボース
ディヤス 5,-13,-7,-9 趙勝敏
○村松雄斗 -8,8,6,-9,5 ペテ
○S.ゴズィー -7,4,-11,6,10 趙勝敏
<グループD>(2017.10.26)
ジャウドボ(ポーランド) 3―2 エヌボン(フランス)
ワン・ヤン -7,8,-2,9,-8 ピッチフォード○
○黄鎮廷 8,7,5 ニュイティンク
○ブラブリック 6,-9,8,-7,10 Q.ロビノ
黄鎮廷 -8,9,-3,-7 ピッチフォード○
○ワン・ヤン 7,8,9 ニュイティンク
記録は下記のホームページに掲載されています。
ヨーロッパチャンピオンズリーグ2017-18:http://www.ettu.org/en/events/table-tennis-champions-league-men/results/