10月26~28日まで第84回全日本大学総合選手権大会(個人の部)が、所沢市民体育館(埼玉)で開催されている。大会3日目はダブルス種目の準々決勝~決勝が行われ、男子は定松/宮本(中央)、女子は安藤/枝松(専修)がチャンピオンに輝いた。
【男子ダブルス】定松/宮本の4年生ペアが優勝
第2シードの定松/宮本は、宮本の台上プレーと定松の力のある両ハンドを軸に順当に勝ち上がった。準決勝の片岡/梅崎(筑波)戦は最終ゲームまでもつれたが、勝負どころでの安定感で勝り、決勝に進出。
決勝は森薗/渡辺との対戦。出足から中央大ペアがサービス・レシーブでラリーの主導権を握る。一方の明治大ペアは台上でのミスが目立つ。中央大ペアは大きなラリー戦でも打ち勝ち、第1ゲームを先制した。第2ゲームも堅実なプレーで中央大ペアが奪うと、第3ゲームも明治大ペアに流れを渡さずストレート勝ち。最終学年で見事、学生チャンピオンの栄冠をつかんだ。
2位の森薗/渡辺は森薗のチキータからの展開で決勝まで危なげなく勝ち進んだが、決勝は中央大ペアに台上プレーで主導権を握られ、頂点獲得には届かなかった。
【女子ダブルス】安藤/枝松が混戦を制す
女子ダブルスは前回大会で優勝した楠川/石田(愛知工業)、2位の林/前瀧(東京富士)が4回戦で敗れるなど混戦となった。その混戦を制したのは安藤/枝松だった。安藤/枝松は安藤の両ハンド強打と枝松の前陣でのピッチの速い攻撃を軸に勝ち進んだ。準決勝の秋田/森田(中央)戦はジュースにもつれた第2ゲームをとるなど、接戦をものにして決勝進出を決めた。
決勝は伊藤/瀬山(中央)に先制され、第2ゲームも大きくリードしたところから追い付かれ、嫌な流れになったがここで踏ん張ってゲームを取り返す。ゲームカウント1対2で迎えた第4ゲームも相手にマッチポイントを握られたところから逆転すると、最終ゲームは安藤の強打と枝松のコースを突いた攻撃でスタートダッシュに成功。そのままリードを保ち、見事ダブルス王者に輝いた。
2位の伊藤/瀬山は準決勝の小室/奥下戦でゲームオールの接戦を制して決勝に進出。決勝ではゲームを先行したが、頂点にはわずかに届かなかった。
3位には実力者の阿部/徳永(早稲田)を破った小室/奥下(日本)と、連係の良さを見せた秋田/森田が入賞した。
なお、大会の記録は日本学生卓球連盟のホームページに掲載されています。
日本学生卓球連盟:http://www.jsttf-takkyu.com
今大会の模様は卓球レポート12月号(11/20発売)に掲載されます。