卓球にはさまざまな戦型(プレースタイル)があり、戦型ごとに使う用具や得意なプレーが変わってくる。卓球を始めるにあたっては、「自分がどの戦型になりたいのか」をおぼろげにイメージしておくことが上達への近道だ。
ここでは、代表的な戦型を6つ取り上げ、その特徴を紹介しよう。

シェーク攻撃型

現在、トップ選手の多くがシェーク攻撃型で、男女とも世界ランキング上位者のほとんどがこの戦型です。フォアハンドとバックハンドの両方からのドライブ(ボールに前進回転をかける技術)攻撃がプレースタイルの特徴。用具は、攻撃用シェークの両面に裏ラバーを貼ります。

代表的なシェーク攻撃型のトップ選手

リオ五輪で日本史上初のシングルスでのメダルを獲得した水谷隼

シェーク異質型

攻撃用シェークのフォア面またはバック面のどちらかに裏ラバーを貼り、もう片方の面に表ラバーやツブ高ラバーなどの異質ラバーを貼った用具を使います。それぞれのラバーの球質の違いを生かしてチャンスをつくったり、相手のミスを誘ったりするプレーが持ち味です。

ペンドライブ型

ドライブ用ペンに裏ラバーを貼り、フォアハンドを中心にプレーするのが特徴。ラケットには大きく「日本式」と「中国式」の2つがあり、日本式ペンは表面にのみ裏ラバーを貼り、中国式ペンは表面だけでなく裏面にもラバーを貼ってシェーク攻撃型のようにバックハンドします。

カット主戦型

台から距離を取り、ラケットを上から下に振り下ろすカット(ボールに下回転をかける技術)で相手の攻撃をしのぎます。守備的な戦型ですが、近年では高い攻撃力を身につけた選手が活躍しています。用具は、カット用シェークのフォア面に裏ラバー、バック面に異質ラバーを貼るのが一般的です。

表ラバー速攻型

丸みのある形状の速攻用ペンや中国式ペンに表ラバーを貼った用具を使います。台から離れずに、ボールをたたくように打つスマッシュを武器に速いピッチでプレーするのが特徴です。

ツブ高攻守型

変化ボールが出やすいツブ高ラバーを使って相手をほんろうするのがプレーの特徴。反転用ペンの片面にツブ高ラバーを貼り、もう一方の面に裏ラバーや表ラバーを貼ったラケットを使います。