強さとしなやかさを兼ね備えた未来の素材 CNF
CNFとは
CNFとはセルロースナノファイバーの略称で、木材などの植物繊維をナノサイズ(※)まで細かくほぐすことで得られる極細繊維。「鉄の5分の1の軽さで5倍の強度」と称されるなど、従来の紙パルプとは異なる特異的な性能を持つ。また、植物由来であることから再生可能資源としても注目度が高まっている、革新的で最先端のバイオ素材である。
(※)1ナノ=1ミリの100万分の1。髪の毛の5千分の1から1万分の1程度の太さ。
CNFについてもっと詳しく知りたい方は>[大王製紙のサイトへ]
厚みのある板状の成形体を搭載
レボルディアCNFに搭載されているのは、CNFとパルプ繊維を組み合わせて板状にした「成形体」。CNFの配合率を生産性等も考慮しながら限界まで高めたもので、一般的なプラスチックと比較して強度が高いという特長がある。 CNFの配合率の高さがラケットに高い性能をもたらす鍵なのだ。
CNFで切り開くラケットの新たな境地
早くからCNFに注目していたバタフライは、2014年に日本の大手製紙メーカーである大王製紙株式会社と共同でCNF搭載ラケットの開発をスタート。2017年、卓球用ラケットへのCNF搭載により打球の威力を高められることを立証し、特許を出願した。2019年5月に特許が成立し、大王製紙がこれを発表。そして2020年、レボルディアCNFとして商品化に至ったのだ。
アウターの弾みとインナーの球持ち
バタフライの研究スタッフが試行錯誤の末に導き出した答え。それは、CNFの特徴を最大限生かすことのできるアウターの合板構成だった。レボルディアCNFは、高反発でありながら振動特性を低く抑えるという、従来用いてきた特殊素材では実現し得なかった性能を誇る。高いスピード性能を発揮しつつ、木材ラケットやインナーファイバー仕様のラケットの特長である球持ちの良さを併せ持つ、これまでにないラケットだ。
“これまでにない”を選択肢に
レボルディアCNFは、弾みの高さが鋭い打球と広い領域でのプレーを可能にする一方で、球持ちの良さも発揮し、前陣カウンターの精度の向上や対下回転での打球の安定も期待できる。 さらなる高みを目指すプレーヤーにとって、レボルディアCNFは新たな選択肢となるだろう。