舟山真弘 ふなやま まひろ
2004年7月19日生まれ。埼玉県さいたま市出身。現在、早稲田大学在学中、クラス10(立位)のパラ卓球ナショナルチーム選手。 4歳で小児がんの一種である右上腕骨の骨肉腫を患い、利き手であった右腕の肩関節と上腕骨を切除。 小学2年生の時に家族旅行の温泉で卓球に出会い、小5で地元の卓球クラブに加入して競技を始め、どんどん卓球の面白さにのめり込んでいく。パラの大会は少ないことから、中高生の時は主に健常者と同じ大会に出て力をつけてきた。2021年の全日本パラ卓球選手権でシングルス初優勝(当時はクラス9)。同年12月のアジアユースパラ競技大会では、初の国際大会デビューで初優勝を遂げる(男子シングルス クラス10)。2022年はインターハイにも出場し、9月のフィンランド パラ オープンで優勝。2023年にパラ卓球のNT選手となり、海外でのパラの大会が主戦場となる。2024年にITTFの世界ランキングでクラス10(立位)9位となり、パリ パラリンピックに出場。第16回全日本パラ卓球選手権大会では、男子シングルス クラス10で3連覇(クラス9の初優勝も入れると4連覇)。男子ダブルス クラス合計18以下で優勝。 2028年のロサンゼルスでは、最も輝くメダル獲得を目指す。


主な戦績
2024年
第16回全日本パラ卓球選手権大会(肢体の部)
男子シングルス(クラス10) 優勝
男子ダブルス(クラス合計18以下) 優勝
パリ パラリンピック
男子シングルス(クラス10)、男子ダブルス(クラスMD18) 日本代表
アメリカ パラ オープン
男子シングルス(クラス10)優勝
2023年
第15回全日本パラ卓球選手権大会(肢体の部)
男子シングルス(クラス10)優勝
第43回全日本オープンパラ卓球選手権大会(肢体の部)
男子シングルス(クラス10)優勝
2022年
杭州アジア パラ競技大会
男子シングルス(クラス10)準優勝
フィンランド パラ オープン
男子シングルス(クラス10)優勝
第14回全日本パラ卓球選手権大会(肢体の部)
男子シングルス(クラス10) 優勝
2021年
第13回国際クラス別パラ卓球選手権大会(肢体の部)
男子シングルス(クラス10)優勝
2024年
第16回全日本パラ卓球選手権大会(肢体の部)
男子シングルス(クラス10) 優勝
男子ダブルス(クラス合計18以下) 優勝
パリ パラリンピック
男子シングルス(クラス10)、男子ダブルス(クラスMD18) 日本代表
アメリカ パラ オープン
男子シングルス(クラス10)優勝
2023年
第15回全日本パラ卓球選手権大会(肢体の部)
男子シングルス(クラス10)優勝
第43回全日本オープンパラ卓球選手権大会(肢体の部)
男子シングルス(クラス10)優勝
2022年
杭州アジア パラ競技大会
男子シングルス(クラス10)準優勝
フィンランド パラ オープン
男子シングルス(クラス10)優勝
第14回全日本パラ卓球選手権大会(肢体の部)
男子シングルス(クラス10) 優勝
2021年
第13回国際クラス別パラ卓球選手権大会(肢体の部)
男子シングルス(クラス10)優勝










攻撃は最大の防御を信条にプレーする舟山にとって、3球目攻撃の重要度は特に高い。カウンターを仕掛けやすいこと、下回転をかけやすいことが用具選びのポイントと語る。ラケットについてはインナーよりもアウターの打感が好みで、やはりALCが球持ちもよく使いやすいとのこと。ティモボルALCにテナジーの組み合わせで、打った時の気持ちいい感覚に目覚め、スピードがあり回転がかかったボールを打ちやすいラバーを求めていった。いまはラケットがビスカリアに、ラバーはフォアにディグニクス09C、バック面にディグニクス05へと変えているが、求めるプレースタイルが確立しているので、用具選びで迷ったことはないという。


子供の時は、他のスポーツをしたりゲームをしたりすることもあったけど、いまは卓球以上に面白いものはないので、他にやりたいことも特にはないですね。
最初は卓球をすることが面白くて夢中になって練習しているだけだったけれど、競技のレベルが上がってくると、卓球ノートをつけることやトレーニングの重要性も理解して、いまは習慣化しています。
遠征の移動時などには、その卓球ノートを見返したり、もちろん対戦相手の動画を観て研究することも欠かさないけれど、やっぱり気持ちいいボールを打つことに夢中になって、その感覚を楽しみ続けていられることが、自分にとって大切な時間です。
卓球は、年齢、性別、障害の有無などに関係なくみんなが楽しめるスポーツなので、いろいろな人と、いつまでもボールを打つ感覚を一緒に楽しみ続けていきたいです。