6月4~8日、成都(中国)でITTFワールドツアー・中国オープンが開催され、21歳以下男子シングルスで町飛鳥(明治大)が優勝を果たした。また、21歳以下女子シングルスでは伊藤美誠(スターツSC)が2位に入賞した。今大会には世界卓球2014東京で優勝を飾った中国チームの選手が出場するなど、多くのトップ選手が参加した。
男子シングルスでは世界卓球2014東京に出場した、馬龍、許昕、張継科、樊振東の4人の中国選手が勝ち残った。準決勝では許昕が張継科に、馬龍が樊振東にそれぞれ勝利して決勝進出。決勝では、馬龍が通算の対戦成績で上回る許昕を相手に、4対1で勝利。ワールドツアー通算17回目の優勝を飾った。日本選手では岸川聖也(ファースト)、吉田海偉(DIOジャパン)、丹羽孝希(明治大)、村松雄斗(JOCエリートアカデミー/帝京)が決勝トーナメント2回戦に進出したが、いずれも上位進出にはいたらなかった。
女子シングルスでも、丁寧、劉詩雯、李暁霞、武楊の中国選手がベスト4を独占。決勝では劉詩雯と丁寧が対戦した。試合は互いに譲らず、フルゲームまでもつれたが、最終ゲームは丁寧が攻勢をかけ、熱戦をものにした。丁寧は地元・中国のワールドツアーにおいて、初めて女子シングルスのタイトルを獲得した。日本選手では、世界卓球2014東京でチームメートとして戦った石川佳純(全農)と平野早矢香(ミキハウス)が決勝トーナメント2回戦で対戦。石川が勝利を収めた。続く準々決勝では、世界卓球2014東京の女子決勝で相対した李暁霞との1戦。2ゲームを先取する幸先のよいスタートを切ったが、その後の4ゲームを連取され、惜しくも逆転負けを喫した。
男子ダブルスでは、樊振東/馬龍(中国)が優勝。決勝では許昕・張継科にリードを許す展開が続いたものの、最終ゲームのジュースの接戦を制すなど逆転勝利で、優勝を飾った。なお3位には松平健太/丹羽(ホリプロ・明治大)が入賞した。
女子ダブルスではシングルスの決勝で対戦した丁寧/劉詩雯(中国)が優勝。1ゲームも奪われない圧倒的な力でトーナメントを勝ち上がり、優勝に華を添えた。日本勢では前田美優/森さくら(希望が丘高/昇陽高)の高校生ペアが準々決勝に進出した。
21歳以下男子シングルスでは町が決勝で逆転勝利を収め、ワールドツアー初優勝を果たした。準決勝で酒井明日翔(JOCエリートアカデミー)との同士打ちに勝利すると、決勝ではチェン・フェン(シンガポール)にリードを許す苦しい展開から見事に逆転し、ゲームオールの激戦を制した。
21歳以下女子シングルスでは、伊藤が2位に入賞。準々決勝で松平志穂(ミキハウス)に勝利するなど勝ち進んだが、決勝では陳思羽(中華台北)に逆転負けで、惜しくも優勝には届かなかった。
■男子シングルス
優勝 馬龍(中国)
■女子シングルス
優勝 丁寧(中国)
※ベスト8 石川佳純(全農)
■男子ダブルス
優勝 樊振東/馬龍(中国)
※3位 松平健太/丹羽孝希(ホリプロ/明治大)
■女子ダブルス
優勝 丁寧/劉詩雯(中国)
※ベスト8 前田美優/森さくら(希望が丘高/昇陽高)
■21歳以下男子シングルス
優勝 町飛鳥(明治大)
※3位 酒井明日翔(JOCエリートアカデミー/帝京)
■21歳以下女子シングルス
優勝 陳思羽(中華台北)
※2位 伊藤美誠(スターツSC) ベスト8 松平志穂(ミキハウス)、加藤美優(JOCエリートアカデミー)
今大会の記録は、国際卓球連盟(ITTF)、日本卓球協会のホームページに掲載されています。
国際卓球連盟 公式HP:http://www.ittf.com
日本卓球協会 公式HP:http://www.jtta.or.jp