ヨーロッパ選手権大会が9月24~28日までリスボン(ポルトガル)で開催された。今大会は男女とも団体戦のみが行われ、男子はポルトガルがドイツを破り初優勝。女子は昨年に続き、ドイツが優勝を飾った。
男子団体決勝は6連覇中のドイツと地元開催で初優勝を目指すポルトガルが対戦。お互いに1点ずつ挙げて迎えた3番では、決勝まで負けが込んでいたアポロニアがオフチャロフに3対1で勝利し、金星を挙げた。これで勢いに乗ったポルトガルは4番でフレイタスがボルとのエース対決を制して見事ヨーロッパチャンピオンの栄冠を手にした。
ドイツはボル、オフチャロフの両エースの失点が大きく影響し、7連覇達成とはならなかった。
ベスト4には準々決勝でベラルーシに勝利したクロアチアが入賞。ガシナがサムソノフに勝利するなど、大事な場面で得点を挙げてチームの上位進出に貢献した。
スウェーデンはK.カールソン、ジェレルの活躍が光り、スペインを破っての4強進出を果たした。
女子団体決勝は連覇を目指すドイツと初優勝を狙うオーストリアの1戦になった。予選リーグでも相対した両者による1戦は1、2番でドイツのシャン、ハンがともに0対2から逆転勝利を収めると、最後は若手のP.ゾルヤが3対0でリ・チャンビンに勝利して昨年に続き、欧州の頂点に立った。ドイツは予選から決勝まで失ったゲーム数は1と圧倒的な強さを見せた。
2位のオーストリアは1、2番の逆転負けが悔やまれるが、エースのリュウ・ジャが獅子奮迅の活躍でチームの決勝進出の大きな原動力になった。
ベスト4にはスウェーデンとポーランドが入賞。スウェーデンは準々決勝でルーマニアと対戦し、3対2の激闘を制した。予選リーグから厳しい戦いが続いたが、リ・フェン、エックホルムがチームの主軸として勝ち星を重ね、ベスト4進出を果たした。
ポーランドは予選を1位で突破すると、準決勝ではベラルーシに3対0で勝利。パルツィカらチームの総合力でベスト4まで勝ち進んだ。
男子団体
優勝:ポルトガル、2位:ドイツ、3位:クロアチア、スウェーデン
女子団体
優勝:ドイツ、2位:オーストリア、3位:スウェーデン、ポーランド
今大会の記録は、国際卓球連盟、ヨーロッパ卓球連合のホームページに掲載されています。
国際卓球連盟 公式HP http://www.ittf.com