1. 卓球レポート Top
  2. トピックス
  3. その他(トピックス)
  4. 第23回夏季デフリンピック日本選手団帰国報告会が開催

第23回夏季デフリンピック日本選手団帰国報告会が開催

トルコのサムスンで開催された夏季デフリンピックの帰国報告会が参議院議員会館で行われた。日本からは11競技に106選手が参加し、過去最多の27個のメダル(金6、銀9、銅12)を獲得した。卓球競技では、亀澤理穂(花王)、川﨑瑞恵(大正大学)、高岡里吏(アクサ生命)の3選手が出場。見事女子団体で銅メダル、亀澤/川﨑ペアが女子ダブルス銅メダルに輝いた。


第23回夏季デフリンピックに出場した3選手

3回目の出場となった亀澤里穂は2つの銅メダルを獲得

川﨑瑞恵は2回目の出場で団体、ダブルスの2種目で表彰台に上った

高岡里吏は初出場。団体の銅メダル獲得に貢献した

【各選手のコメント】
亀澤理穂(花王) 女子団体、女子ダブルス銅メダル
「今回で3回目の出場になります。実は4年前の前回大会で辞めて今回は出場しないと考えていました。でもこの4年の間に卓球を教えている中で「自分は卓球が好きなんだ」と再確認し「またがんばりたい」という気持ちが湧いてきてもう一度出場することを決めました。
 今回出場して感じたことは、前回、前々回に比べて世界のレベルが高くなっていました。私も4年間仕事をしながら限界までやってきたつもりでしたが、それでも追いつけませんでした。その中で団体とダブルスでメダルを獲得できたことはすごく誇りに思います。世界のレベルが高くなっていたので正直メダルを取れるのかと思うこともありましたが、みんなの力をあわせた日本のチーム力の高さでメダルを取ることができたのがうれしかったです。4年後を目指すかどうかは今の段階ではわかりません。少しずつデフリンピックの知名度も上がってきていますが、卓球競技だけではなくデフスポーツ全体を取り巻く環境はまだまだ厳しいので、いろいろな地域でデフスポーツのイベントなどが開催されていくように、またそういった活動に参加していきたい。そしてデフスポーツの卓球を広めていきたいと思っています」

川﨑瑞恵(大正大学) 女子団体、女子ダブルス銅メダル
「今回で2日目の出場になります。前回の団体はベンチで応援でしたが、今回は初めて試合に出場しました。ベンチでの応援も緊張しましたが、試合に出る方がもっと緊張しました。でもみんなの応援を力に頑張りました。精一杯自分の力を出し切れたから良かったと思います。団体もダブルスも銅メダルでした。目標は金メダル、そして中国やウクライナの強い選手に勝つことでした。結果は3位でしたがみんなで頑張って獲得したメダルなので良かったです。
 ダブルスは、亀澤さんとペアを組んでまだ1年くらいで練習時間もあまり取れなかったですが、その分コミュニケーションをしっかり取って試合に臨みました。自分たちの力を発揮して銅メダルを取ることができたので良い経験になりました。来年から社会人になりますが2年後のアジア大会、4年後のデフリンピックに出場して今回以上の成績を収めてデフリンピックの知名度も上げていきたいと思います」

高岡里吏(アクサ生命) 女子団体銅メダル
「初めて出場しました。団体と個人戦に出場しました。団体戦は3番手で出場しました。すごくプレッシャーを感じていましたが頑張って試合をして次の選手に回そうと思って試合に臨みました。自分の力を全部出して銅メダルを取れたので良かったです。個人戦はベスト32でした。個人戦の方が団体戦よりも緊張しました。コーチもそばにいてくれたのですが、緊張が止まらなくて「試合に集中しよう、集中しよう」と落ち着かせていました。結果は残せませんでしたが、厳しい練習にも頑張れたので良い経験になりました。
 高校生のときにデフリンピックのことを知りました。学校にデフリンピックのポスターが貼ってあって、毎日毎日それを見て憧れてはいましたが、私には夢の話だと思っていました。でもそれから「出場したい」と思い続けて努力を重ねました。デフリンピックはさまざまな国から集まって試合をしています。その中に入って自分の力はまだまだと思いましたが、言葉に表せないくらいすごい大会でした。今回出場してみて課題がたくさん見つかりました。それを克服することを目標に頑張っていきたいと思います



今大会の記録は日本卓球協会、国際卓球連盟のホームページに掲載されています。
日本卓球協会 公式HP:http://www.jtta.or.jp

国際卓球連盟 公式HP:http://www.ittf.com

\この記事をシェアする/

Rankingランキング

■トピックスの人気記事

NEW ARTICLE新着記事

■トピックスの新着記事