11月12日、渋谷区スポーツセンターで「THE SHIBUYA SERIES ~スポーツリアル観戦~ パラ卓球」が開催された。このイベントは東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会において渋谷区内で開催される競技を間近で観戦することで、各競技への興味や関心を高めるためのイベントとして、これまで4回にわたって実施されてきた。第5弾となる今回は障害者卓球(パラ卓球)に特化しての開催となった。
イベントには元フィギュアスケーターで現在、JOCオリンピック・ムーブメントアンバサダーとして活動する小塚崇彦さんやデザイナーやタレントなど幅広い分野で活躍する四元奈生美さん、障害者卓球の最前線で活躍する別所キミヱ選手、岡紀彦選手、吉田信一選手、渡邉剛選手、小澤摩由美選手、七野一輝選手、今泉大地選手、辻村琢光選手が参加した。
オープニングセレモニーでは渋谷、目黒区近郊で活動しているチアダンスチームの「Brilliant☆Mermaid」によるパフォーマンスが行われ、観客から大きな拍手が上がった。続いてパラ卓球の選手たちによるデモンストレーションでは岡さんと別所さんをはじめ、選手たちが実際にラリーを披露。また、ゲストの小塚さんや四元さん、長谷部健渋谷区長、イベントに参加した中学生らが障害者卓球を体験し、別所選手らのアドバイスのもと、ラリーに挑戦した。
デモンストレーション後に行われたエキシビションマッチは小塚さんチームと四元さんチームに分かれて対戦。ゲストの小塚さんと別所さんがペアを組んで熱い戦いを見せたほか、日本代表の岡選手と吉田選手が真剣勝負を見せるなど、大きな盛り上がりを見せた。エキシビションマッチ後は、車いす卓球や義足での歩行を体験する時間が設けられ、イベント参加者が選手たちのレクチャーのもと、障害者卓球を体験した。
イベントに協力した日本肢体不自由者卓球協会の畠山講史郎会長は「障害者卓球を知ってもらうことができる非常にありがたいイベントでした。今後もこのような機会があればぜひ関わらせていただきたいです」と語った。
11月25~26日には大阪の大阪市舞洲障がい者スポーツセンター(アミティ舞洲)で第9回国際クラス別パラ選手権大会が開催される。この大会にはイベントに参加した7選手をはじめ、国内トップの選手たちが日本一の座をかけて戦う。ぜひ、選手たちのプレーを生で観戦してはいかがだろうか。