2018年4月29日~5月6日に開催される世界卓球2018ハルムスタッド(団体戦)の日本代表最終選考会が、12月23~24日、元気フィールド仙台(宮城)で行われ、男子は張本智和(JOCエリートアカデミー)、女子は伊藤美誠(スターツSC)が日本代表に内定した。
2018年世界選手権ハルムスタッド大会(団体戦)の代表を決める男女最終選考会が宮城県仙台市の元気フィールド仙台で開催された。ハルムスタッド大会の日本代表は5人。男子はすでに内定している水谷(木下グループ)、丹羽(スヴェンソン)の2人に加えて、今大会の優勝者が3人目の内定となる。
試合は1次選考会を通過した9名と松平健太(木下グループ)、吉田雅己(協和発酵キリン)、張本智和(JOCエリートアカデミー)の計12名で争われた。4つのグループリーグを首位で勝ち抜いた4名が準決勝に出場。Aグループは、ベテランながら打球点の早いプレーで、吉村和弘(愛知工業大)と松平を破る健闘を見せた高木和卓(東京アート)が、Bグループは張本が田添健汰(専修大)、木造勇人(愛工大名電高)を圧倒し首位に、Cグループは平野友樹(協和発酵キリン)と村松雄斗(東京アート)を力強い両ハンドで破った吉田が、Dグループは酒井明日翔(明治大)、森薗政崇(明治大)を安定感のあるプレーで破った大島祐哉(木下グループ)が準決勝進出を決めた。
決勝は、高木和を決定力の高いフォアハンドドライブと強化したバックハンドで退けた大島と、吉田を台上からのアグレッシブな攻めで圧倒した張本との対決となった。昨年の選考会では大島に軍配が上がったが、今回は打球点の早いバックハンドカウンターにくわえ、フォアハンドも成長を見せた張本が3対1で大島を破り、地元仙台でうれしい優勝を飾った。
女子は、1次選考会を通過した9名と伊藤美誠(スターツSC)、佐藤瞳(ミキハウス)、橋本帆乃香(ミキハウス)の計12名で争われた。Aグループは森さくら(日本生命)と加藤杏華(十六銀行)をクレバーなコース取りと両ハンドの強打で破った伊藤、Bグループは第1試合で浜本由惟(日本生命)に勝った長﨑美柚(JOCエリートアカデミー)が佐藤を相手に健闘したが1歩及ばず佐藤が2勝、Cグループは早田ひな(日本生命)が森薗美月(サンリツ)、橋本を威力のある両ハンドで下し首位に、Dグループは加藤美優(日本ペイントホールディングス)が田代早紀(日本生命)、芝田沙季(ミキハウス)をラリーの安定感で上回り首位通過を決めた。
決勝は、加藤を破った伊藤と威力のあるフォアハンドドライブで佐藤のカットを打ち抜いた早田との対戦となった。試合は終始、先に早田のフォア側を攻めた伊藤が優位に立ち、要所をフォアハンドスマッシュで決めて3対1で勝利。久々の選考会で優勝し、自力で代表権を勝ち取った。
フォアハンドの威力もアップして得点源が増えた
混戦が予想された女子は伊藤が優勝
思い切りのよいフォアハンドスマッシュでエースを重ねた
選考会の試合結果は以下のホームページに掲載されています。
日本卓球協会:www.jtta.or.jp/
今大会の模様は卓球レポート2月号に掲載します。