2018年3月10日、新宿コズミックスポーツセンター(東京)でレガス卓球フェスタが開催された。
同イベントは2020年の東京オリンピック・パラリンピックへの興味や関心を持ってもらうためのイベントとして公益財団法人新宿未来創造財団が主催。ゲストにオリンピックに3大会連続(シドニー、アテネ、北京)で出場し、2020年の東京パラリンピック出場を目指す岡紀彦選手、2012年のロンドンオリンピック女子団体で銀メダルを獲得した平野早矢香さんを迎えて行われた。
イベントでは、さまざまな年代の方や障害者の方が卓球を体験し、ゲストの岡選手、平野さんとともに卓球を楽しんだ。健常者の方は車いす卓球を体験する時間も設けられ、普段の卓球とは異なる車いす卓球の楽しさにも触れた。
このほか、岡選手と平野さんによるトークショーや実技披露が行われた。トークショーでは2人が卓球を始めたきっかけやオリンピックで戦ったときの心境、オリンピック期間中に選手たちが過ごす選手村についてなど、さまざまな話を披露。また、実技では平野さんが後陣からのダイナミックな打ち合いを見せたほか、岡選手が後方に下がってロビングを見せるなど、来場者を沸かせるプレーで盛り上げた。
ゲストの岡選手は「オリンピアンの平野さんとご一緒させていただけて、非常に良い刺激となりました。参加した皆さんにオリンピックとパラリンピックの2つの話を同時に聞いていただけて良かったです。卓球は他の競技に比べて、オリンピアンとパラリンピアンの交流が多い競技だと思います。オリンピック・パラリンピック前の壮行会も一緒に開催したりしていて、健常者も障害者も一緒に交流ができるスポーツだと思うので、こうしたイベントを通してもっと興味を持っていただき、応援していただければ幸いです」と語った。
また、平野さんは「今回のように車いす卓球の体験ができるというのはなかなかないと思います。私も以前やらせていただいて驚きましたが、自分が体験しないとわからないことはたくさんあると思いました。今回、参加した皆さんが車いす卓球を体験してその難しさがわかると、試合で見るときの視点が変わるので、すごく良い経験ができる講習会だと感じました。今は卓球に興味を持ってくださる方が増えているので、これからは、卓球はどんなスポーツでどんなところが面白いのかを(講習会などを通して)よりわかりやすくお伝えできるようにしていきたいです」と話した。