ワールドツアーならぬ「ワールドベテランツアー」が2019年より始まることが6月に発表されたが、このたび「ワールドベテランツアー」のウェブサイトができた。(英語ページ)
「ワールドベテランツアー」で出場対象となるのは40歳以上の選手だ。実施種目は、男女シングルス、男女ダブルス、男女シングルスのコンソレーション。年齢カテゴリーは次のように設けられる。
40~49歳
50~59歳
60~64歳
65~69歳
70~74歳
75~79歳
80歳以上
このほか、開催地によって混合ダブルスや団体戦を実施することも検討されているそうだ。2019年は6大会から8大会の開催が予定されており、現在はそれに向けて開催地の募集が行われている。
ベテラン選手の大会といえば世界ベテラン選手権大会があるが、その歴史を振り返ると、1982年にスウェーデンのイエーテボリで行われた第1回世界ベテラン選手権大会の参加者は400人ほどだった。その後、参加者の数は伸びていき、今年6月にアメリカのラスベガスで開催された第19回世界ベテラン選手権大会には、なんと4,000人ほどが参加し、300台もの卓球台を使用したという。なんという大盛況だろう。
Table Tennis. For All. For Life. とは、「ワールドベテランツアー」のウェブページに掲げられた言葉だが、これは、ITTF(国際卓球連盟)が2024年までを見据えた長期的な活動戦略計画として打ち出しているテーマだ。Table Tennis. For All. For Life. というテーマのもと「ワールドベテランツアー」が始まることからは、ITTFが“生涯スポーツ”としての卓球を尊重していることが感じられる。
一流アスリートにも、そうではない私たちみんなにも、卓球はかけがえのないものだ。「ワールドベテランツアー」によって卓球がさらなる発展を遂げることを楽しみにしたい。
文=川合綾子