2018年のITTFスターアワードが発表された。スターアワードとは、ITTF(国際卓球連盟)がその年の卓球界のスターを表彰するもので、2013年から行われ、今年で6回目となる。各賞の受賞者は次の通り。昨年まであったフェアプレースター賞は、今年は実施されなかった。
男子スター賞 樊振東(中国)
女子スター賞 丁寧(中国)
男子パラスター賞 ホーディ・モラレス(スペイン)
女子パラスター賞 ケリー・ファン・ゾン(オランダ)
スターポイント賞 許昕(中国)
ブレークスルースター賞 マニカ・バトラ(インド)
スターコーチ賞 マッシモ・コスタンティーニ(イタリア)※インドのコーチ
樊振東
男子スター賞を受賞した樊振東(中国)は世界ランキング1位。今年のワールドツアーではハンガリーオープン、カタールオープン、スウェーデンオープンの3大会で優勝。男子ワールドカップも優勝した。
■ITFFサイト(動画あり)
丁寧
女子スター賞を受賞した丁寧(中国)は女子ワールドカップ優勝したほか、世界卓球2018ハルムスタッドおよびチームワールドカップでの中国チームの優勝を牽引した。
■ITFFサイト(動画あり)
ホーディ・モラレス(中央)
男子パラスター賞を受賞したホーディ・モラレス(スペイン)はクラス7(立位)の選手。今年開催されたパラ卓球の世界選手権大会で金メダルを獲得した。
■ITFFサイト(動画あり)
ケリー・ファン・ゾン(中央)
女子パラスター賞を受賞したケリー・ファン・ゾン(オランダ)はクラス7(立位)の選手。世界ランキング1位に35カ月間君臨しており、今年はパラ卓球の世界選手権大会、スロベニアオープン、スペインオープン、イタリアオープンで優勝を遂げた。
■ITFFサイト(動画あり)
許昕(中央)
スターポイント賞を受賞した許昕(中国)は、意外にも初のスターアワード受賞となった。世界卓球2018ハルムスタッドの男子団体準々決勝、2番のフェゲアル(オーストリア)戦、第3ゲームのポイント4対2の場面で見せたファンタスティックなプレーによって受賞した。
■ITFFサイト(動画あり)
マニカ・バトラ(中央)
ブレークスルースター賞を受賞したマニカ・バトラ(インド)は23歳の女子選手。4月にオーストラリアで開催されたコモンウェルスゲームズ(イギリス連邦に属する国や地域が参加して4年に1度開催される総合競技大会)で女子シングルス優勝を遂げた。準決勝では馮天薇(シンガポール)、決勝ではユ・メンユ(シンガポール)という強豪を倒している。また、バトラはこの大会で女子団体優勝、女子ダブルス準優勝と合計3つのメダルを獲得した。
■ITFFサイト(動画あり)
マッシモ・コスタンティーニ
スターコーチ賞を受賞したマッシモ・コスタンティーニ(イタリア)はインドのコーチを務めている。コモンウェルスゲームズで、チームを男子団体優勝、女子団体優勝、女子シングルス優勝の3冠に導いた。また、アジア競技大会でもインドは男子団体銅メダル、混合ダブルス銅メダルという成績を収めた。
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伊藤美誠(右)は世界卓球2018のMVP
なお、ITTFスターアワードの発表とあわせて、世界卓球2018ハルムスタッドのMVPの発表も行われた。MVPを受賞したのは伊藤美誠(日本)。大会時17歳だった伊藤の活躍によって、日本女子は銀メダルを獲得した。
文=川合綾子 写真提供=ITTF(国際卓球連盟) ※文中敬称略