木方菜々美(きほう ななみ)ちゃんが「T.T彩たまジュニア」の第1号選手となったことが発表された。菜々美ちゃんは2014年5月22日生まれの4歳。左利きだ。
菜々美ちゃんの父親は木方慎之介さん。木方慎之介さんは、明治大、協和発酵キリンで選手として活躍し、全日本卓球準優勝、世界卓球3回出場などの実績を持つ。母親の木方如美(旧姓・西浦)さんは、選手時代は淑徳大、健勝苑で活躍した。
T.T彩たまは、昨年9月に3歳の平鈴莉空(たいら りりあ)ちゃん(父親は平亮太さん、母親は旧姓・樋浦令子さん)との契約を発表。そして、今回は「T.T彩たまジュニア」として木方菜々美ちゃん(4歳)との契約を発表した。さらに、近々、U6(6歳以下)をはじめとする卓球教室を開講する予定だという。
T.T彩たまの柏原哲郎代表は、以前に「子ども向けのスクールの運営も計画しており、そのスクールの運営でも日本トップクラスを目指したい」と述べていた。また、執行役員監督の坂本竜介さんは、18歳からドイツ・ブンデスリーガの名門ボルシア・デュッセルドルフでプレーした経験から、「デュッセルドルフからT.T彩たまが参考にしたいのは、ユースチームを作ることです。子どもたちがトップ選手と同じ場所で練習し、トップ選手のプレーを見ることは、子どもたちにとって非常に良い刺激になります。子どもたちの強化というのは、まねしなければいけないところですね」と語っていた。そうしたT.T彩たまの構想が、実現に向けて徐々に前進しつつある。
残念ながらプレーオフ進出は逃してしまったT.T彩たまだが、Tリーグの試合にとどまらない、さまざまな取り組みに注目していきたい。
文=川合綾子