ワールドツアーならぬ「ワールドベテランツアー」が今年から始まり、8月に中国・深圳で開催される大会が開幕戦となる。2019年のワールドベテランツアーは次の6大会が予定されている。
8月 8~11日 中国 深圳
8月21~25日 オーストリア インスブルック 中止
9月11~15日 オーストラリア タウンズビル
10月17~20日 アメリカ フォートローダーデール
11月 7~10日 カタール ドーハ
12月13~16日 ウェールズ カーディフ
「ワールドベテランツアー」で出場対象となるのは40歳以上の選手だ。実施種目は、男女シングルス、男女ダブルス、男女シングルスのコンソレーション。開催地によって団体戦を実施することも検討されている。
年齢カテゴリーは次のように設けられる。
40~49歳
50~59歳
60~64歳
65~69歳
70~74歳
75~79歳
80歳以上
ベテラン選手の大会といえば世界ベテラン選手権大会があるが、その歴史を振り返ると、1982年にスウェーデンのイエーテボリで行われた第1回世界ベテラン選手権大会の参加者は400人ほどだった。その後、参加者の数は伸びていき、2018年6月にアメリカのラスベガスで開催された第19回世界ベテラン選手権大会には、なんと4,000人ほどが参加し、300台もの卓球台を使用するという盛況ぶりだった。「ワールドベテランツアー」では300台とまでいかないが、20台ほどの卓球台を設置して試合を行うことを想定しているそうだ。
Table Tennis. For All. For Life.
上記は、ITTF(国際卓球連盟)が2024年までを見据えた長期的な活動戦略計画として打ち出しているテーマだ。このスローガンのもとに「ワールドベテランツアー」が始まることからは、ITTFが"生涯スポーツ"としての卓球を尊重していることが感じられる。なお、「ワールドベテランツアー」へのエントリーは、3月下旬に開始される見込みとのことだ。
文=川合綾子