2019年のITTFスターアワード受賞式が12月11日に行われた。スターアワードとは、ITTF(国際卓球連盟)がその年の卓球界のスターを表彰するもので、2013年から行われ、今年で7回目となった。各賞の受賞者は次の通り。
男子スター賞 馬龍(中国)
女子スター賞 劉詩雯(中国)
ブレークスルースター賞 リリー・チャン(アメリカ)
男子パラスター賞 トーマス・シュミットベルガー(ドイツ)
女子パラスター賞 ジアダ・ロッシ(イタリア)
スターコーチ賞 ブラディミール・ディアス(プエルトリコ)
スターポイント賞 許昕/樊振東(中国)
男子スター賞を受賞した馬龍(中国)は世界卓球2019ブダペストの男子シングルスおよび男子ダブルスで優勝。また、カタールオープン、中国オープン、ワールドカップ団体戦でも優勝した。
女子スター賞を受賞した劉詩雯(中国)は世界卓球2019ブダペストの女子シングルスおよび混合ダブルスで優勝。また、女子ワールドカップ、ワールドカップ団体戦でも優勝した。
ブレークスルースター賞を受賞したリリー・チャン(アメリカ)は23歳。アメリカ選手として初めて女子ワールドカップの準決勝に進出し、パンアメリカ選手権大会では4冠に輝いた(女子単、女子複、混合複、女子団体)。また、世界ランキングを95位から33位にまで上昇させた。
男子パラスター賞を受賞したトーマス・シュミットベルガー(ドイツ)はクラス3(車いす)の選手。パラ卓球のリニャーノオープン、ポーランドオープン、エジプトオープンのシングルスおよび団体で優勝しており、ヨーロッパパラ選手権大会でもシングルスおよび団体で優勝した。世界ランキングは2019年10月から1位となっている。受賞式には出席しなかったが「非常に名誉に思っています。感謝します」とメッセージを寄せた。
女子パラスター賞を受賞したジアダ・ロッシ(イタリア)はクラス2(車いす)の選手。パラ卓球のリニャーノオープン、チェコオープン、ヨーロッパパラ選手権大会のシングルスで優勝した。2019年から世界ランキング1位となっている。
スターコーチ賞を受賞したブラディミール・ディアス(プエルトリコ)はパンアメリカ競技大会でプエルトリコを女子団体優勝に導いた。また、娘のアドリアナ・ディアスをコーチし、パンアメリカカップ、パンアメリカ競技大会で優勝に導いた。
スターポイント賞を受賞した許昕/樊振東(中国)は、ジャパンオープン男子ダブルス決勝のチウ・ダン/デュダ(ドイツ)戦でのプレーによって受賞した。打ち合いの末に左利きの許昕がフォア側に大きく飛びついて打球。続いてチウ・ダン、樊振東が打球し、デュダが大きく空いた許昕のバック側に打球。許昕は台から大きく下げられてしまった。ここで、ペンホルダーの許昕がカット。大きく変化したボールをチウ・ダンは返球できなかった。
なお、許昕(中国)は2年連続のスターポイント賞受賞となった。
スターポイント賞ノミネート動画はこちら(YouTube)
写真提供=ITTF(国際卓球連盟)
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