幸矢に続く選手を、地元・調布で育てたい
京王線きっての商店街を構える仙川駅のほど近くに、卓球場「うだ卓」がオープンした。
卓球ファンならばピンと来た方も多いと思うが、うだ卓を手掛けるのは、先月行われた2020年全日本卓球選手権大会男子シングルスで衝撃の初優勝を遂げた宇田幸矢選手(JOCエリートアカデミー/大原学園)の父・宇田直充氏だ。
直充氏は、うだ卓を開いた経緯と思いを次のように語る。
「私は、日本卓球協会の強化スタッフとして働き、主に息子の幸矢を担当していました。以前から卓球場を開きたいという思いを持っていましたが、今年の3月で幸矢がエリートアカデミーを卒業するので、このタイミングを機に『うだ卓』のオープンに踏み切りました。
私は調布が地元なので、自分の卓球場を開くなら調布で開きたいと思っていました。加えて、調布はもともと卓球が盛んな地域ですが、子供たちの育成という面では少し遅れを取っていると感じるので、調布市仙川のうだ卓から、幸矢に続いて世界で戦えるような選手を育成したいという思いもあります」
コンセプトは、「世界基準のプレーを一般の方へ」
生まれ育った調布から世界で活躍する選手を育てたいと夢を語る直充氏。
うだ卓のコンセプトも、日本の強化スタッフとして選手たちを指導・サポートして来た直充氏の視点ならではのものだ。
「うだ卓のコンセプトは、『世界基準のプレーを一般の方へ』です。一般の卓球愛好家の方たちは、世界トップレベルのプレーは自分たちと無縁だと捉えているのが現状だと思います。もちろん、世界トップの技をそのまま持ってくることはできませんが、その人の体力やレベルに応じて噛み砕いて指導し、つなげて近づけたいというのが目標です。
世界を意識するという意味で、うだ卓のロゴの『卓』は地球儀を模したデザインにし、卓球場のフロアには、ワールドツアーなどで使用されている赤マットを敷きました」と、世界を意識した指導がテーマだという直充氏。
うだ卓には、幼児教室からジュニア教室、体調維持を目的とした健康教室など、さまざまなコースがラインナップされているが、いずれのコースでも世界トップを意識した指導を味わうことができるという。
あらためて書くまでもなく、世界トップのプレーとはすなわち、勝てるプレーだ。少しでも上達を目指そうとしている人は、ぜひ、うだ卓の扉を開いてみてはいかがだろうか。
なお、コースやスケジュールなどの詳しい情報は、下記うだ卓のホームページまで。
うだ卓HP:https://udataku2020.wixsite.com/website
(取材=猪瀬健治)