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WTT(World Table Tennis)概要を国際卓球連盟が発表

 国際卓球連盟(ITTF)は、2021年に開始する予定のWTT(World Table Tennis)について2020年3月3日に発表した。現行のワールドツアーやチャレンジシリーズなどは、新たな名称、新たな形式の大会に置き換えられ、これまで以上にエンターテインメント性の高い大会を目指すという。
 2021年のWTTの大まかな構想では、WTTのイベントは「グランドスマッシュ」と「WTTシリーズ」という2つに大きく分けられる。
 グランドスマッシュは「プロ卓球の新しい頂点」として、年間に最大で4大会を行う。
 WTTシリーズには「WTTカップ・ファイナル」「WTTチャンピオン」「WTTスターコンテンダー」「WTTコンテンダー」という階層を設け、WTTカップ・ファイナルは年間2大会(男女各1大会)、WTTチャンピオンは年間8大会(男女各4大会)、WTTスターコンテンダーは年間6大会、WTTコンテンダーは年間最大14大会を行うそうだ。

【グランドスマッシュ】
・年間に最大で4大会を開催。1大会は10日間
・シングルスは男女各64名が参加(58名は世界ランキングから選出。もしくは50名を世界ランキングから選出し、8名を予選通過者とする/3名は開催国枠/3名はワイルドカード)
・ダブルスについては開催地と協議
・使用する卓球台は4台から漸減。夕方は1台で実施
・賞金は1大会につき200万~300万USドル

【WTTシリーズ】
 WTTカップ・ファイナル
・現行の男女ワールドカップとワールドツアー・グランドファイナルに相当する大会
・年間2大会(男女各1大会)を開催。1大会は5日間
・シングルスは16名が参加(うち1名は開催国枠)
・ダブルスは8ペアが参加(うち1ペアは開催国枠)
・使用する卓球台は1台
・劇場、バー、クラブ、小さなスタジアムなど、会場は柔軟に選定
・音楽やダンスなどと組み合わせたエンターテインメント性の高い大会としたい
・賞金は1大会につき150万USドル

 WTTチャンピオン・シリーズ
・年間8大会(男女各4大会)を開催
・シングルスのみを行い、32名が参加(28名は世界ランキングから選出/2名は開催国枠/2名はワイルドカード)
・使用する卓球台は1台
・劇場、バー、クラブ、小さなスタジアムなど、会場は柔軟に選定
・音楽やダンスなどと組み合わせたエンターテインメント性の高い大会としたい
・賞金は1大会につき40万~60万USドル

 WTTスターコンテンダー
・現行のワールドツアー(プラチナ大会)に相当する大会
・年間6大会を開催
・シングルスは男女各48名が決勝トーナメントに出場(31名は世界ランキングから選出/1名は開催国枠/16名は予選通過者)
・ダブルスは男女に加えて混合ダブルスを実施。それぞれ16ペアが決勝トーナメントに出場(7ペアは世界ランキングから選出/1ペアは開催国枠/8ペアは予選通過ペア)
・使用する卓球台は、予選は8台以上、決勝トーナメントは4台から1台に漸減
・これまでのような体育館を会場とする
・賞金は1大会につき20万~30万USドル

 WTTコンテンダー
・現行のワールドツアー(レギュラー大会)に相当する大会
・年間で最大14大会を開催
・参加人数は臨機応変とする。ただし決勝トーナメントはシングルスが最大64名、ダブルスが最大8ペアとする
・使用する卓球台は、予選は8台以上、決勝トーナメントは4台から1台に漸減
・賞金は1大会につき5万~7万USドル

 現在、開催地の募集が開始されている。今後、さらに詳細が検討されることになっている。

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