ITTF(国際卓球連盟)は、東京オリンピックの出場者決定方法について、2020年7月20日改訂版を発表した。 主な内容は次の通り。
■卓球競技の種目
男子団体
男子シングルス
女子団体
女子シングルス
混合ダブルス
■最大出場人数
男子 86人
女子 86人
■各NOCからの最大出場人数
男子 3人
女子 3人
※団体は男女とも最大3人
※シングルスは男女とも最大2人
※混合ダブルスは最大1ペア
■団体戦の出場数(男女それぞれ)
各大陸予選 6チーム(18人)
世界最終予選 9チーム(27人)
開催国 1チーム(3人)
【合計16チーム】
東京オリンピック団体戦 出場資格チーム
■シングルスの出場数(男女それぞれ)
団体戦出場者 32人(1NOCあたり2人×16チーム)
各大陸予選 22人 ※2021年4月30日までに実施
三者委員会枠 1人
世界予選 2~8人 ※2021年5月31日までに実施
ランキングより 1~13人 ※2021年6月付
【合計64~70人】
■混合ダブルスの出場ペア
各大陸予選 6組 ※2021年4月30日までに実施
2019年グランドファイナル 4組
2020年ワールドツアー 5組 4組
2020年ワールドツアーまたは2021年WTT 1組
開催国 1組
【合計16組】
今回の改訂版では、大陸予選の実施期限を2021年4月30日、世界予選の実施期限を2021年5月31日までとした。具体的な日程などは、まだ確定していない。
ランキングによる選出は、2021年6月付のオリンピック予選ランキング(世界ランキングをベースに、オリンピック出場の対象となる選手だけを抽出したランキング。例えば、シングルスの出場人数は各NOC最大2人までという規程に抵触する選手などは除外される)とした。
混合ダブルスに関しては、当初は2020年のワールドツアーから5ペアが出場権を得ることになっていたが、改訂版では2020年ワールドツアーの枠を4に減らし、新たに2020年ワールドツアーまたは2021年WTT(World Table Tennis)の1枠を設けた。
この背景に触れると、2020年ジャパンオープン(ワールドツアープラチナ大会)から1ペアが出場権を得るはずだったが中止となり、ジャパンオープンと同等の大会に1枠を用意するために「2020年ワールドツアーまたは2021年WTTから1ペア」という項目を設けたようだ。
なお、混合ダブルスの出場枠が埋まらなかった場合は、混合ダブルスのオリンピック予選ランキングによって出場ペアを決めるそうだ。
今回の改訂にあたり、もともとの予選方式と同等にすること、2020年の予選通過が見込まれていた選手を保護しつつ、2021年のシーズンに調子の良い選手も選出すること、などの要請がIOCからITTFになされた。そこで、ITTFアスリート委員会とITTF大会部門で検討し、執行委員会で何度も審議を重ね、IOCの承認を得て改訂版の発表となった。なお、新型コロナウイルスの状況によっては、変更の可能性もある。
※NOC=ナショナルオリンピック委員会(各国のオリンピック委員会)
※三者委員会=国際オリンピック委員会、各国オリンピック委員会連合、国際卓球連盟からなる組織