国際卓球連盟(ITTF)は2020年9月15日付で、COVID-19の影響により凍結されていた世界ランキングに関する措置について発表した。
今回の措置に触れる前に、そもそもの世界ランキングの決め方に触れる。世界ランキングは大会の成績によって得られるポイントをもとに計算。獲得できるポイントは大会のカテゴリーごとに定められており、世界ランキングは成績の良い方(ポイントが高い方)から8大会分のポイントを合計して決定される(なお、T2ダイヤモンドはこの8大会に含めず、ボーナスポイントとして加算される)。基本的に各大会で得たポイントの有効期間は12カ月で、例外として世界選手権大会、ワールドカップ、ワールドツアー・グランドファイナル、大陸選手権大会、大陸杯のポイントは次回の開催まで有効となる。
さて、COVID-19の影響により停止していたITTFの活動(大会)は、2020年11月に再開されることになった。世界ランキングは2020年4月付で凍結されていたが、再開に向けて、活動停止期間を考慮したポイントの保護措置が取られることになった。
2020年5月に失効することになっていたポイントを保護するため、2020年4月のランキングでカウントされている大会に関しては、ポイントの有効期限を延長。通常12カ月の有効期限が、さらに12カ月延長される。例えば、2020年8月に失効するはずだったポイントは、12カ月延長されて2021年8月に失効となる。
ワールドカップ、ワールドツアー・グランドファイナル、大陸選手権大会、大陸杯のポイントは次回の開催まで有効だが、このうちワールドカップは2020年11月に開催されるため、2019年ワールドカップのポイントはそこで失効となる。
なお、同じく11月に開催されるITTFファイナルは、ワールドツアー・グランドファイナルとは別の大会として扱われ、2019年ワールドツアー・グランドファイナルのポイントがそこで失効することはない。ITTFファイナルのポイントの有効期限は12カ月となっている。
WTTマカオ大会(WTTのお披露目イベント)に関しては、ポイント対象大会とするか否かも含めて、まだ検討中とのことだ。