日本卓球協会は2021年3月6日付で「2024年パリオリンピック男女日本代表候補選手選考基準の考え方」を発表した。
過去の大会の選考基準では、主に世界ランキングを考慮する傾向だったが、今年から始まったWTT(World Table Tennis)では全ての選手に公平な出場機会(世界ランキングのポイント獲得機会)があるわけではない。そのため、日本卓球協会では公平性を鑑み、選手権大会(全日本選手権大会、世界選手権大会、アジア競技大会、アジア選手権大会など)に加えて、選考会での成績に重きを置く方向を検討。次のような考え方を発表した。
なお、これは現時点での考え方で、今後、WTT参加資格の見直しや世界ランキング制度の見直しがなされた場合は、変更があり得るとのことだ。
◆選考基準の正式発表日
IOCおよびITTFの2024年パリ五輪開催要項の発表後に正式に発表。(2022年中の見込み)
◆日本国内での代表候補選手発表予定日
2024年全日本卓球選手権大会終了後、数日内に発表予定
◆選考対象期間
2022年全日本選手権大会終了翌日から
2024年全日本選手権大会終了日まで
※正式な選考基準は未発表だが選考対象期間はスタート
◆選考方法
(1) シングルス代表候補2名を決める大会(全てシングルス種目)
①強化本部が指定した国際大会およびその国内選考会
※世界選手権、アジア競技大会、アジア選手権、Road to Paris 国内選考会等
②2023年および2024年開催の全日本選手権大会
③上記①の各選考会の選考基準は別途発表
④強化本部が設定した上記①②③のポイントの合計
⑤2023年全日本選手権までのポイントは2023年全日本選手権以降のポイントの半分
(2) 団体戦代表候補1名
上記(1)のシングルス代表候補とダブルスが組め、団体戦でシングルスおよびダブルスにて活躍が期待できる選手
(3) 混合ダブルス代表候補男女各1名
上記(1)(2)代表候補男女各3名の中で最高のペアリングと思われる混合ダブルスペア1組
(4) WTTの大会について、全ての選手に出場基準が平等になれば、この選考基準に組み入れることもある
◆その他
WTTの大会については協会派遣と自主参加を都度発表する。
※招待大会について、基本は自主参加を求める。ただし、上記①の本大会前のWTT大会については、その日本代表選手を中心に派遣する場合がある。
※上記(1)のポイントについては今後発表する。