⼀般社団法⼈⽇本肢体不⾃由者卓球協会は東京2020パラリンピックに向け、2021年4月1日より伊藤誠(いとう せい)⽒を特命で⽇本代表監督、特別ナショナルチーム監督、強化アドバイザーとして迎えたことを発表した。
伊藤誠氏は選手時代に日本代表として世界卓球選手権大会やアジア競技大会に出場。ジャパントップ12の第1回大会で優勝を収めている。選手引退後は早稲田大学卓球部監督、シチズン時計卓球部監督などを務めた実績を持つ。
⽇本肢体不⾃由者卓球協会では、伊藤誠氏の⽇本代表経験、各カテゴリーでの監督、コーチ経験を生かし、内定している岩渕幸洋選⼿(男⼦⽴位クラス9)および⼋⽊克勝選⼿(男⼦⽴位クラス7)の強化を中⼼に、6⽉に開催される世界最終予選に出場予定の選⼿の強化を含め、東京2020パラリンピックでより多くのメダルを獲得することを期待して任命したとのことだ。
伊藤誠氏は次のようにコメントしている。
「この度、東京2020パラリンピックを⾒据えた⽇本代表特命監督、特別ナショナルチーム監督、強化アドバイザーに就任しました。⽇本代表として、⽇の丸の重みと責任を感じ、⾝の引き締まる思いです。また、選⼿の最⾼のパフォーマンスを引き出し、メダル獲得のために全⼒で取り組む覚悟です。この活動を通して、⽇本肢体不⾃由者卓球協会のさらなる発展に寄与するとともに、障がい者と健常者の架け橋となり、共⽣できる環境を作り上げていきたいと考えております。皆さまの応援が選⼿の⼤きな⼒となります。ご声援のほど何卒よろしくお願い申し上げます」
4月19日から22日にかけて開催される第30回⽇本卓球リーグ選⼿権・ビッグトーナメント熊本⼤会では、出場する岩渕幸洋選⼿(協和キリン)のベンチコーチとして伊藤誠氏が帯同。東京2020パラリンピックを想定して、ベンチワークの強化を図るそうだ。
なお、現ナショナルチーム監督の新井卓将⽒は、引き続きナショナルチーム監督として育成選⼿、ナショナルチームの強化にあたる。
<注>⽇本代表監督という表現は⼀般社団法⼈⽇本肢体不⾃由者卓球協会の内部におけるもの。東京2020パラリンピックにおけるものではない。