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パリオリンピック卓球競技 3人目は篠塚大登と張本美和 ~男女日本代表候補予定選手を発表~

 公益財団法人日本卓球協会は2月5日、ジャパン・スポーツ・オリンピック・スクエアで会見を開き、第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)卓球競技の男女日本代表候補予定選手を発表した。
 男子シングルスの代表候補予定選手は張本智和(智和企画)戸上隼輔(明治大学)、女子シングルスの代表候補予定選手は早田ひな(日本生命)、平野美宇(木下グループ)が内定しており、今回の記者会見では、団体戦の代表候補予定選手として男子は篠塚大登(愛知工業大学)、女子は張本美和(木下グループ)を選出することが発表された。
 各種目の代表候補予定選手は以下の通り。

■男子シングルス
張本智和(智和企画) ※2024パリオリンピックシングルス選考ポイント男子1位
戸上隼輔(明治大学) ※2024パリオリンピックシングルス選考ポイント男子2位

■女子シングルス
早田ひな(日本生命) ※2024パリオリンピックシングルス選考ポイント女子1位
平野美宇(木下グループ) ※2024パリオリンピックシングルス選考ポイント女子2位

■男子団体
張本智和(智和企画)
戸上隼輔(明治大学)
篠塚大登(愛知工業大学) ※強化本部推薦

■女子団体
早田ひな(日本生命)
平野美宇(木下グループ)
張本美和(木下グループ) ※強化本部推薦

■混合ダブルス
張本智和(智和企画)/早田ひな(日本生命) ※強化本部推薦

[注]「卓球競技 日本代表候補予定選手」とは、日本卓球協会による選考基準にもとづき選出した選手であり、今後、世界選手権釜山大会等での結果により、出場権を獲得する段階が必要となります。出場権が獲得できた時点で代表候補選手(内定)となり、最終的な出場の決定は、JOC(公益財団法人日本オリンピック委員会)による認定をもってなされます。


張本智和(智和企画)

戸上隼輔(明治大学)

篠塚大登(愛知工業大学)

早田ひな(日本生命)

平野美宇(木下グループ)

張本美和(木下グループ)


 篠塚大登選手の選考理由について田勢邦史男子ナショナルチーム監督は次のように語った。
「最後の最後まで迷いました。全日本の決勝が終わるまで、迷いました。もう一人迷った選手は松島輝空選手です。松島選手はここ半年、1年弱、非常に力をつけてきており、また卓球に対する姿勢だとか、人間的にも成長してきていることを本当に評価しております。
その中で、なぜ篠塚選手を選出したかというと、先日の全日本選手権大会で両者がベスト8決定で対決しました。そこで4対3の10-9で篠塚選手が勝利した。あの試合はお互い状況がわかった上で戦っている。緊張した中でうまくいかない、そういうものはオリンピックと雰囲気が似てるものを感じました。私自身も、リオオリンピック、東京オリンピック、特に東京では混合ダブルスのベンチに入り、オリンピックという舞台は、技術だけではなくて、メンタルや他の部分も非常に重要なものを占めるというふうに学ばせていただきました。
その中で両者の試合を見て、あの状況で勝利した篠塚選手を選出したということが一つ目、そして二つ目はやはり2年ほど続いた国内選考レース。やはり選手からしたら非常に長く苦しい期間だったのかなというふうに思います。その苦しい期間を乗り越えて、私は篠塚選手が自ら勝ち取った代表権だというふうに思います。その苦しみをパリで開放して、思い切り戦ってくれるという思いを込めて選出しました。 」

田勢邦史男子ナショナルチーム監督


 張本美和選手の選出理由については、渡辺武弘女子ナショナルチーム監督から説明があった。
「選考基準で出しているように、団体戦の中でシングルスもダブルスも活躍できる選手が一番ふさわしいと思って選出しました。パリオリンピックでは海外選手と戦うことになりますので、昨年1年間の国際大会を見て、戦いぶりや上位選手との成績等を総合的に見ながら、今回は張本美和選手が一番ふさわしいと考えて選出しました。
張本選手の伸びしろというのは、彼女は逸材というか、15歳にしてあのようなプレーができて、今回たくさん良いを残して本当にすごい選手だなと思って感心しています。パリまで数ヶ月あり、合宿や国際大会に出ますので、本当にすごく期待します。
伊藤選手について、今回は残念ながら漏れましたが、彼女は日本卓球界の宝ですので、本人が心身ともにまた気持ちを盛り上げるために少し休養が必要なのか、もうすぐアクセル踏んで、もうエンジン全開でできるのか、それはもう本人次第ですが、さらに磨きをかけて出てくるであろうと十分思っていますの、それも見守っていきたいと思っています。」

渡辺武弘女子ナショナルチーム監督


また、リザーブの選手選出について、馬場美香強化本部長が次のような見解を示した。
「リザーブのエントリーをする期限がありますので、そこの前に決めたいと思います。これまでと同じように、できる限りオリンピックに近い状態で決めていきたいと考えています。」

馬場美香強化本部長


 パリオリンピックの開幕まで半年を切り、日本卓球チームの代表候補予定選手が出揃った。約2年半という長くてつらい代表選考レースの幕は閉じ、オリンピックに向けての準備がスタートする。まずは2月16日に開幕する世界卓球2024釜山大会で、団体戦の出場権を獲得すべく、オールジャパンで世界に立ち向かっていく。

(取材=卓球レポート)

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