「2025年(一社)日本学生卓球連盟講習会 兼 2025年北信越学生卓球連盟春季選抜強化合宿」が2025年3月11〜16日に新潟産業大学体育館(男子)および金城大学体育館(女子)で開催された。
この講習会兼強化合宿は、(一社)日本学生卓球連盟が主催、北信越学生卓球連盟が主管し、原則として全日本大学総合卓球選手権大会(個人の部)に出場していない選手を対象に実施。男子8人、女子10人の選手が参加し、6日間の合宿を行った。


コーチを務めたのは手塚崚馬(明治大学4年)と岡村香苗(東洋大学3年)。加えて、新潟産業大学、金城大学の卓球部がサポートした。
手塚崚馬は、2025年2月に行われたワールドユニバーシティゲームズ日本代表選手選考会で5位、2022年の全日本大学総合卓球選手権大会(団体の部)優勝などの実績を持つ。
岡村香苗は2023年関東学生卓球新人選手権大会で女子ダブルス3位の実績を持つ。
合宿では、強豪校の質の高いウオーミングアップ、3点フットワークやバックミドル・バックフォアなどのフットワーク練習、ストップ対ストップからオールといった練習を実施。試合練習は、サービスやレシーブのミスは2点失点とするルールや、練習内容を反映した形式など、さまざまな制約を設けて実施。個々の課題練習では、参加者全員がコーチから個別にアドバイスを受けられる環境を整え、質の高い練習を実現した。
序盤は緊張していた参加者たちだったが、練習が進むにつれて熱気が高まり、充実した合宿となった。
■手塚崚馬コメント
今回の合宿では、自身が普段取り組んでいるメニューやトップ選手が実践する練習、さらには参加者の課題を考慮したメニューを指導しました。指導においては、まず自ら実践し注意点を説明した上で、一人一人に具体的なアドバイスを行うことを意識しました。また、単に練習するのではなく、意識を変えることを重視しました。最終日には、初日に指摘した点が改善されているのを見て、選手たちの成長を実感しました。
指導を通じて、選手としての視点とは異なり、客観的にプレーを見ることで多くの発見がありました。選手としては気づかない細かい部分にも目が向き、指導の重要性を再認識しました。うまく伝わらない場面では、選手が『なんとなくできる』状態で終わらないよう、できるまで徹底的に指導することを心掛けました。今回の経験を通じて、卓球をより深く考える機会となり、自身の成長にもつながりました。
特に印象に残ったのは、昨年に続き参加した選手たちの意識の高さや向上心、積極的な姿勢です。その熱意に刺激を受け、自分自身も頑張ろうと思いました。今後は社会人になっても卓球を続け、これまで以上に良い成績を残せるよう努力していきます。
■岡村香苗コメント
台上技術に課題を感じている選手が多かったため、台上を意識した練習メニューを取り入れました。指導の際は、どのような状況でミスが発生しているのかを選手と話しながらアドバイスを行い、その理解を深めるようにしました。特に、アドバイスした点が翌日のプレーに生かされている場面を見たときに、選手の成長を実感しました。
指導者の立場になると、選手のプレーをより客観的に見ることができ、自分自身にとっても学びの多い経験となりました。指導の際は、感覚が人それぞれ異なるため、より具体的に伝えることを意識しました。また、この経験を通じて、課題解決には自分だけでなく他者のアドバイスを取り入れることも重要だと感じ、人に頼ることの大切さを実感しました。
初めての指導経験でしたが、学生たちが積極的にアドバイスを求めてくれたことがうれしく、特に印象に残りました。今後の目標としては、大学生活最後の1年を後悔のないように全力でやり切りたいと考えています。
■幹事長 宮本皓志郎コメント
幹事長として初めての事業であり、合宿の実施に向けた準備や調整に苦労しましたが、理事や先輩方の協力により無事に終えることができました。
参加者全員が真剣に取り組む姿が印象的でした。特に、コーチに積極的に質問したり、選手同士で切磋琢磨する様子を見て、運営のやりがいを感じました。
今回の経験を生かし、スムーズな大会運営を目指します。5月の春季大会では、選手が最高のパフォーマンスを発揮できるよう、準備を徹底して進めていきます。
