【男子シングルス】張一博(東京アート)が2連覇
張一博が社会人2連覇を達成 |
気候の変化により会場が暑くそのため湿気が多くなり選手たちがプレーを慎重になる状況の中、張一博(東京アート)が2連覇を達成した。1球1球力強い攻撃を繰り出し、ブロックからの展開も良かった。「優勝できてうれしいです。大会前に良い練習ができていたので自信を持って臨めました。湿気が気になりましたが精神的に崩れないよう慎重に冷静にプレーできたことが良かったです。決勝の軽部選手は技が多彩なので受け身にならず粘り強く攻めていけたことが良かったです。」と優勝のコメント。
2位は社会人1年目の軽部(シチズン)。サービスの良さとシャープなスイングの両ハンドドライブが冴えをみせて決勝に駒を進めた。「僕の対戦ブロックが高校や大学の先輩が多くとてもやり辛かったのですが攻めの気持ちを心がけてプレーしました。張選手とはいつも序盤リードして後半に逆転されるので反省して次回につなげたいです。ただ今回はゲームカウント0−2や2−3など負けている状況から逆転することができたのでその部分では良かったです。」と試合を振り返った。
3位には高木和卓(東京アート)と久保田(シチズン)が入った。
1球1球力強い攻撃と鉄壁のブロックで制した張 |
両ハンドドライブが冴え2位に入った軽部 |
同士討ちで張に敗れ高木和は3位 |
久保田は3位入賞を果たした |
【女子シングルス】藤井寛子が初優勝のダブルスとの2冠
藤井寛子が社会人初優勝 |
藤井寛子(日本生命)が田代との同士討ちを制し初優勝を果たした。威力やコース取りなど今まで以上に厳しく追及しているように感じ、高いレベルでのプレーが印象的だった。
「あきらめない気持ちを持って最後まで切れずにがんばれました。決勝に田代選手が来て彼女の気持ちの強いプレーに逆にこちらが教えてもらったような感じです。準決勝の妹(優子)とは公式戦で初めての対戦ですが台で向かいあった時にはライバルなので緊張しましたが負けたくないという気持ちもあり全力でやろうと思ってプレーしました。優勝できましたがしっかり反省もして次の大会につなげたいです。」と藤井選手。
2位には同じく日本生命の田代早紀。準々決勝の野中(日立化成)のカットを粘り強く攻略し、準決勝の森薗(日立化成)とは激しいラリー戦を展開し攻め切った。決勝でも最後までその気持ちが崩れることは無かった。
3位には共に社会人1年目の森薗美咲と藤井優子が強豪を下してベスト4に入った。
高いレベルでのプレーで優勝した藤井寛子 |
決勝戦でも最後まで粘った田代 |
社会人1年目の森薗が3位入賞 |
姉の寛子に敗れるも3位入賞の藤井優子 |
姉妹対決は4−2で姉の寛子が制した |
【男子ダブルス】高木和・大矢が初優勝
高木和・大矢がダブルス初優勝 |
高木和・大矢(東京アート)が逆転勝利で初優勝を果たした。高木和は「うれしいです。いままでダブルスが苦手と感じていましたが今回の優勝で自信になりました。決勝は大矢くんに助けてもらいました。レシーブなど細かい技術を丁寧することを心がけて最後まで動ききったことが良かったです」大矢は「優勝を目指していたのでうれしいです。決勝では最初は硬くなって0−2のマッチポイントを取られましたがこの状況でも積極的にいけたことが良かったです」とそれぞれのコメント。
2位は田勢・横山(協和発酵キリン)。決勝戦はあと1本のところまできていただけに悔しい敗戦。表ソフト速攻の田勢のテクニックと横山の両ハンドドライブとコンビネーションが良かった。
決勝戦はあと1本のところで敗れた田勢・横山 |
【女子ダブルス】藤井・若宮が初優勝
藤井・若宮がダブルス初優勝 |
藤井・若宮(日本生命)が初優勝を果たした。決勝は競り合う展開が続いたが最終ゲームでは息のあった攻守で流れを呼び込み一気に試合を決めた。
「若宮と組んで優勝したことが無かったので大会前から優勝を目標に強い気持ちで臨みました。優勝できてホッとしています。苦しい展開でもチャレンジする気持ちでプレーすることを心がけました。」と藤井。「去年はベスト8で負けていたので今回は気合が入っていました。決勝では力が入りすぎてしまいました...」と若宮。
2位は野上・市川(日立化成)。2人の攻撃のリズムが良く強豪ペアを連破して決勝に駒を進めた。
強豪ペアを連破して決勝まで進んだ野上・市川 |
今大会の模様は・・・ ~卓球レポート1月号に掲載~
今大会の記録は日本卓球協会のホームページに掲載されています。
日本卓球協会 公式HP:http://www.jtta.or.jp
なお、今大会の模様は 1月号(12/20発売予定)に掲載予定。
現地取材班:小畑賢二(卓球レポート編集部)