3月12日から17日まで、第65回東京選手権大会が大田区総合体育館で開催された。この大会はカデット、ジュニア、一般、年代別(サーティーからエイティ)、ダブルスと多くの種目が行われるマンモス大会だ。
大会最終日の17日は、男女シングルス、男女ジュニア、男女カデットの決勝が行われて、男子シングルスは大矢英俊(東京アート)、女子シングルスは彭雪(サンリツ)、男子ジュニアは坪井勇磨(青森山田高)、女子ジュニアは平野美宇(ミキハウスJSC山梨)、男子カデットは竹崎千明(野田学園中)、女子カデットは馬場麻裕(大成中)がそれぞれ優勝した。
■男子シングルス
男子シングルスは世界選手権パリ大会(個人戦)の代表選手からの出場者は少なく、張(東京アート)と松平賢二(協和キリン)の2人が出場した。松平は初戦で岡田(明治大)に敗れたが、張は順調に勝ち進んで決勝へ。もう1人の決勝進出者は全日本選手権大会、ジャパントップ12と好調を維持している大矢(東京アート)。
大矢は立ち上がりから回転量の多い両ハンドドライブで攻め続けて、ブロックの堅い張を寄せつけず3対0とゲームをリードする。4ゲーム目も10対8とマッチポイントを握ったが、ここで張が意地を見せて逆転すると3ゲームを連取して3対3のタイに持ち込んだ。
試合の流れは張に傾き、最終ゲームも9対7と張がリードしたが、ここから大矢が怒濤の攻撃を見せて3ポイント連取。「最後はカウントを覚えていませんでしたが、気がついたら勝っていました」と試合後に話したが、それだけ集中していたということだろう。
■女子シングルス
女子シングルスの決勝は肖萌(アスモ)と彭雪(サンリツ)という昨年と同じカードになった。前回は4対2で肖萌が優勝を飾ったが、今大会では雪辱に燃える彭雪が振り切り、4対2で優勝した。両選手とも前陣でミスの少ない両ハンドプレーをするタイプだけに、やや地味なラリー戦に見えたが、コース取りや緩急など実は奥深い戦いになっていたことを書き加えておきたい。
■ジュニア男子シングルス
■ジュニア女子シングルス
3位加藤知秋(県立岐阜商業高)、3位石川梨良(JOCエリートアカデミー)
■カデット男子シングルス
3位羽佳翔鵬(青森山田中)、3位出雲卓斗(遊学館ジュニア)
■カデット女子シングルス
3位三條裕紀(四天王寺羽曳丘中)、3位橋本帆乃香(四天王寺羽曳丘中)
今大会の詳細な記録は東京都卓球連盟ホームページに掲載されています。
東京都卓球連盟:http://www.tttf.jp/
今大会の模様は卓球レポート5月号(4月20日発売)に掲載します。