福原・平野ペアの試合は、平野がうまくコースを突いていました。相手は右利きと左利きのペアでしたが、平野がうまくフォアのコースを突いて、相手ペアを交差させるようにしていました。そうすると相手は打球点が遅れてくるので、そこを福原が上からたたくなどして、決定打を放つ。平野がチャンスメークして福原が決めるという、よいかみ合いが見られました。動きも非常によかったです。
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国際卓球連盟 公式HP:http://www.ittf.com
次の馮天薇/ユ・メンユ戦のポイントは、福原のバックだと思います。相手につながせて、平野が決めるあるいは攻め込むパターンを増やしていけばいいのではないでしょうか。福原のバックハンドは、あまり強攻しなくてもよいと思います。シンガポールのペアには、台から距離を取られる可能性があるので、強攻しても、リスクを負った分に見合う見返りがあるわけではないと思います。うまく前に落として相手につながせて、そこから平野が攻め込む方がよいのではないでしょうか。
石川・森薗は、石川が台から下げられてしまったのが苦しかったと感じます。フォアサイドに厳しいボールを打たれて下げられてしまう場面があって、そこで対応できていなかったように見えました。
藤井・若宮はよくがんばりました。初めは慌てて打ちミスすることがあったのですが、最後はよく落ち着いて、しっかりボールを見て、打つべきところに打ちました。途中までは、無理しなくていいボールまで無理して打って相手を助けていたのですが、最後はしっかり我慢してプレーできたので、試合内容はともあれ、非常にがんばったと思います。ぎりぎりのところだったのですが、よく耐えました。
次の陳夢・朱雨玲との試合では、おそらく攻め込まれるでしょうから、しっかり守ることが大切です。守って、すきを突いて攻めることです。中国のペアはツッツキや台上も非常に厳しく、こちらが持ち上げたところを上からたたかれるのですが、それをしっかりしのいでいけば、チャンスはあります。
渋谷浩
平成11年度全日本チャンピオン
1997年世界選手権大会男子ダブルス銅メダリスト
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