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渋谷浩が見たパリ大会<10>男女ダブルス準々決勝

shibu.jpg男子の準々決勝では、岸川・水谷ペアが中華台北ペアを下して銅メダル以上を確定させ、張・松平賢二ペアはこちらも中華台北ペアと対戦しましたが、惜しくも敗れてしまいました。
岸川と水谷はメダリストにふさわしいプレーをしていました。これがゴールではないので、次もぜひ勝って決勝に行ってもらいたいです。
張と賢二は1球の重さをあらためて感じたのではないでしょうか。これを糧にがんばってほしいと思います。賢二のバックハンドドライブは恐れられていて、相手はそれを防ごうとしてナーバスになってミスしたりしていましたし、敗れはしましたが、よいものを出せたのではないでしょうか。しかし、フォアハンドはやや力んでいるのが目立ちました。

女子の準々決勝では、日本ペアはどちらも敗れてしまいました。
福原・平野はなす術がないという感じで、どうにもなりませんでした。戦術うんぬんというより、力負けしてしまいました。
藤井・若宮は対策を非常に研究してコートに入ったように見えますし、戦い方も、相手を下げるなど、作戦通りに行っていたのではないでしょうか。ただ、相手が地力でまさっていました。ジュースを落としたのは惜しかったです。あのジュースを取っていれば、多少は展開が変わったかもしれません。ゲームカウント3−0になった時点で、相手は安心して攻め込んできました。とはいえ、藤井・若宮はよく準備し、それを出せたように思います。よくがんばったと言ってよいでしょう。


渋谷浩
平成11年度全日本チャンピオン
1997年世界選手権大会男子ダブルス銅メダリスト




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試合の詳細な記録は下記サイトをご覧ください。
国際卓球連盟 公式HP:http://www.ittf.com
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