9月1日~10日まで、鞍山市奥体中心体育館(鞍山)にて第12回全中国運動会が開催されている。大会9日目は、男女シングルスの準々決勝~準決勝と男女ダブルスの決勝が行われる。男子シングルス準決勝2試合が行われ、馬龍が王皓を、樊振東が許昕を破り決勝進出を決めた。
フォアハンドドライブでは負けられない馬龍
■男子シングルス準決勝
馬龍(北京) -10,4,-11,7,9,7 王皓(解放軍)
樊振東(解放軍) 7,9,9,-10,-5,9 許昕(上海)
準決勝の第1試合は、世界卓球では3大会連続で準決勝で当たり、3回とも王皓に軍配が挙がっている王皓と馬龍の対戦。王皓は打ち合いになると分が悪いため、ラリーを長引かせずにレシーブ、3球目で多少のリスクを負って強打で決める戦術で先行。しかし、馬龍は落ち着いてバックハンドでは安定感重視、フォアハンドで決めるというプレーで打ち合いに持ち込んで、大舞台で王皓にリベンジを果たした。
第2試合は、張継科を破ってベスト4入りを果たした樊振東と実力をつけてきた閻安を破った許昕との対戦。樊振東はラリーで粘られると不利になるため両ハンドとも威力のある一発で決める戦術がはまり、許昕を台から下げて前陣で攻めた。樊振東に3ゲームを連取されたところで許昕がひざに痛みを訴えてタイムアウト。テーピングをしてコートに戻ると、ラリーのテンポが緩やかになり、これに対応できなかった樊振東が2ゲームを続けて落とす。許昕ペースになるかと思われたが、第6ゲームで仕切り直した樊振東は声を出して強打を放ち、再び自分のペースに持ち込んで勝負を決めた。世界ジュニア選手権大会の優勝からわずか1年足らずでここまでの成長を遂げたことは驚嘆に値する。
決勝は馬龍と樊振東の対戦。大舞台では初めての対戦ということになるだろうが、樊振東の快進撃は続くのか?ラリーが長引けばさすがに馬龍に分があるだろうが、一発の威力では樊振東も負けてはいない。どのような勝負になるのかが楽しみだ。
卓レポ.comでは連日の熱戦の様子を最終日の9月10日までお届けします!
今大会の詳細な情報は下記サイトをご覧ください。
中華人民共和国第12届運動会(記録ページ):http://results.liaoning2013.com.cn/Info2013/html/zh-cn/pages/CRS/DisciplineResult.htm?DisciplineCode=TT&DisciplineID=31
今大会の模様は卓球レポート11月号(10/20発売)に掲載。