11月2~4日、平成25年度全日本選手権大会(カデットの部)が、岡崎中央総合公園体育館(愛知)で開催された。
■14歳以下男子シングルス
14歳以下男子シングルスは、夏の全国中学3位の実績を持つ沼村(青森山田中)が初優勝を飾った。
決勝は昨年の13歳以下で2位に入った三上(遊学館ジュニア)との対戦となった。立ち上がりは三上が両ハンド攻撃で攻めて先行するが、沼村は慌てずに受け止めてラリーに持ち込む。沼村は要所で鋭いドライブを交えて流れをつかみ、一気に3ゲームを連取して逆転勝利。うれしい全国初タイトルをゲットした。
三上は2年続けて決勝で涙を飲み、全国制覇の夢は果たせなかった。
なお、3位には地元・愛知で奮闘した高見(愛工大附属中)、全中優勝の木造に競り勝った穂積(渋谷本町学園)が入賞した。
<写真上から、沼村斉弥(青森山田中)、三上貴弘(遊学館ジュニア)>
■14歳以下女子シングルス
14歳以下男子シングルスは、昨年13歳以下の部を制した加藤(JOCエリートアカデミー)が初優勝を飾った。
加藤は圧倒的な攻撃力で決勝まで全試合完封勝利で勝ち上がった。決勝は木村(ミキハウスJSC)との対戦となり、第2ゲームをジュースで失った。しかし、ここからエンジンに火を付けてしっかり攻め込んで一気に押し切った。これで加藤は4年連続で全日本の年齢別種目での優勝を飾った。
2位の木村はしっかりとボールを打ち込むプレーで快進撃を見せた。
3位にはパワーが持ち味の笹尾(横浜隼人中)と、全中優勝の早田を完封した梅村(ミキハウスJSC)が入賞した。
<写真上から、加藤美優(JOCエリートアカデミー)、木村香純(ミキハウスJSC)>
■13歳以下男子シングルス
13歳以下男子シングルスは、ベスト4を小学生が独占。そんな中で頂点を射止めたのは宇田(Meiji c.s.c)。
宇田は準々決勝で全日本ホープス・カブ・バンビ完全制覇の記録を持つ金光(JOCエリートアカデミー)を攻略。決勝はホープスで宇田を破って優勝した加山(華兵ロードスカイ)との対戦となったが、宇田は立ち上がりからエンジン全開のライジング攻撃で加山を圧倒。見事にストレートで快勝して、小学生でのカデット制覇を成し遂げた。
加山は宇田には敗れた物の、小学生で決勝進出を果たす快挙。
なお、3位には同じく小学6年生の宮川(卓球家ジュニア)と戸上(松生T.T.C)が入賞した。
<写真上から、宇田幸矢(Meiji c.s.c)、加山裕(華兵ロードスカイ)>
■13歳以下女子シングルス
13歳以下男子シングルスは、青木千佳(ミナミラボ)が初優勝。
青木は準々決勝からミキハウスJSC勢との3連戦を制した。特に決勝は宮崎と息詰まる接戦でゲームオールジュースにもつれ込んだ。しかし、最後は得意のバックハンドでレシーブ強打を決めて、熱戦を物にした。これで青木は福井県勢として初の全日本制覇(マスターズを除くカテゴリー)を成し遂げた。
決勝で競り負けた宮崎だが、伸び上がりながら放つフォアハンドの切れ味は抜群だった。
3位には第1シードの塩見(ミキハウスJSC)と、フォアハンドの強打が光った岡崎(KTGクラブ)が入賞した。
<写真上から、青木千佳(ミナミラボ)、宮崎翔(ミキハウスJSC)>
■ダブルス
男子ダブルス決勝は五十嵐・蛭田(青森山田中)と宮本・田中(愛工大附属中)が対戦。
早めに仕掛けて得点したい青森山田中ペアと、しっかり動いてラリーにしたい愛工大附属中ペアが対照的な戦いとなったが、蛭田の前陣ブロックと五十嵐のパワードライブで先手を取った青森山田中ペアの攻めが上回った。
女子ダブルスは梅村・塩見(ミキハウスJSC)と井・三村(明徳義塾中)の対戦となった。
立ち上がりは前陣での打ち合いとなり、第1ゲームをミキハウスJSCペアが競り勝った。これで流れをつかんだミキハウスJSCは、梅村の速攻と塩見のはじく強打が噛み合ってストレート勝ちを収めた。
<写真上から、五十嵐・蛭田(青森山田中)、梅村・塩見(ミキハウスJSC)>
■今大会の模様は卓球レポート2013年12月号に掲載
詳細な記録は日本卓球協会のホームページをご覧ください。
日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp
なお、今大会の模様は卓球レポート2013年12月号(11/20発売)に掲載。