12月1~8日、ラバト(モロッコ)で開催されている第11回世界ジュニア選手権大会の7日目、女子シングルスの準々決勝が行われた。日本からただ1人ベスト8入りした伊藤は第1シードの顧玉婷(中国)と対戦。善戦したが団体戦のリベンジには及ばなかった。スッチ、ラコバッチらヨーロッパ勢も準々決勝で敗退。中国勢がベスト4を独占する結果となった。
劉高陽はスッチを一蹴
王曼昱、ラコバッチを寄せ付けず
劉曦はドゥ・ホイケンとのラリー戦を制した
香港のエース、ドゥ・ホイケンは劉曦に逆転負け
■女子シングルス準々決勝
顧玉婷(中国) 3,-9,-4,-4,-10 伊藤美誠(日本)
劉曦(中国) -8,9,-11,9,6,4 ドゥ・ホイケン(香港)
王曼昱(中国) 2,6,6,5 ラコバッチ(クロアチア)
劉高陽(中国) 7,6,4,6 スッチ(ルーマニア)
伊藤対顧玉婷は団体戦でも対戦している2人の再戦となった。伊藤のバック面のブロックに苦しめられた顧玉婷は伊藤のフォア側にボールを集める戦術で第1ゲームを先取。伊藤はフォア側のボールにもよく対応し、両ハンド攻撃で互角のラリー展開となり1ゲームを返す。第3ゲームは徹底して伊藤のフォア側を攻められチャンスを作れず。伊藤は顧玉婷の強打にもよく反応するが、なかなか自分からチャンスをつくれない。1対3とあとがなくなった第5ゲーム、伊藤はしゃがみ込みサービスからチャンスをつくるが、決定力に欠き顧玉婷に押し切られる形で準々決勝敗退となった。
ラリー志向のドゥ・ホイケンは中陣からのブロックとカウンターでゲームを組み立てる独特のプレースタイルで劉曦を苦しめたが、先手を取った劉曦の攻撃に屈する形で逆転負けとなった。
最後の世界ジュニアで中国の牙城を崩したかったスッチだが、あらゆる技術で劉高陽のレベルの高さに及ばず、ストレート負けを喫した。ラコバッチも王曼昱の回転量の多い威力のあるボールに対応できずにストレート負け、ベスト8入りは果たしたが中国の壁の厚さを思い知らされる内容となった。
日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp
国際卓球連盟(ITTF):http://www.ittf.com
今大会の模様は卓球レポート2月号に掲載します。