男子シングルス準決勝が行われ、上田を破った水谷と吉田に競り勝った町が決勝進出を決めた。
<男子シングルス準決勝>
町飛鳥(明治大) -10,7,13,7,-11,-8,11 吉田海偉(DIOジャパン)
水谷隼(DIOジャパン) 4,4,4,-7,-6,9 上田仁(青森大)
フォアハンドの豪打は健在ながら、それだけではなく固いブロック、カット性ショートやロビングなど守備的技術にも磨きをかけてきた吉田が、両ハンド攻撃の町を攪乱し第1ゲームを先取。しかし、落ち着いて台上から先手を取る町が第2ゲームを取り返し1対1に。第3ゲームは4-8と離されたところから、町が集中力の高いプレーで15-13と逆転。第4ゲームも速い攻めで吉田のフォアを効果的に突いて決勝進出に王手。やや疲れが見え始めたか、動きに切れがなくなってきた吉田に町は安定感のあるプレーで9-6と引き離すが、ここから勝ちを意識したか町が連続ミスで9-10と逆転を許すと、13-11でこのゲームを失う。第6ゲームは序盤で町の攻撃にカウンターを決めるなどして吉田がリード。攻め続ける町が8-8に追いつくが、吉田が逃げ切って勝負は最終ゲームに。両者高い集中力で息の詰まる展開となるが、8-6からチキータレシーブを狙い打たれた町が追いつかれるも、マッチポイントをしのいでジュースに。最後は吉田のフォア側をバックハンドで攻めた町が初の決勝進出を決めた。
水谷はラリーに持ち込ませずに強打で決めて11-4、11-4、11-4と一気に3対0と引き離したが、ここから水谷のフォアをうまく攻めて台から下げた上田がペースを握り2ゲームを連取。第6ゲームも序盤で上田が5-2とリードするが、水谷は落ち着いたプレーで6-6に追いつくとアグレッシブな回り込みでフォアハンドで攻めて10-7とマッチポイントを握る。しかし、ここから2点連続ミスで10-9。ここで決めたい水谷がタイムアウト。水谷のフォアハンドドライブを上田のブロックがオーバーして水谷は8年連続決勝進出を果たした。
記録・タイムテーブル等の情報は日本卓球協会ホームページに掲載されています。
日本卓球協会:http:/www.jtta.or.jp
記録ページ:http://www.jtta.or.jp/AJ/result2013/
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