男子シングルス決勝は、8年連続で決勝に進出という驚くべき強さを誇る水谷と、準決勝で元王者吉田海偉との激戦を制した町というカードとなった。試合は水谷が貫禄を見せて4対1で後輩の町を退け3年ぶり6度目の優勝を飾った。
<男子シングルス決勝>
水谷隼(DIOジャパン) 9,4,4,-4,6 町飛鳥(明治大)
平成23年度は吉村真晴、平成24年度は丹羽孝希と2年連続決勝の舞台で敗れていた水谷が、坪井、上田と青森山田高校の後輩を連破し、王座を取り戻しに決勝やってきた。一方の町はスーパーシードの塩野を破ると、加藤、森田、吉田海偉ら攻撃力のある選手をパワフルな速攻で破り初の決勝で先輩の水谷への挑戦権を獲得した。
第1ゲーム序盤はパワフルなフォアハンドのラリーでは水谷に引けを取らない町と互角の展開。町はチキータレシーブでエースを奪うなどテクニックも見せるが、ラリーにせずに前陣でフォアハンドで決めてきた水谷が11-9で先制。
第2ゲームは町のチキータにも対応してきた水谷が5-1とリード。大きいラリーでは互角の展開になるも、ミスのない水谷に付け入るすきがなく11-4と水谷の流れ。
第3ゲームは打ち合いになるが先に強打で攻める水谷を町は防ぎきれず、また、強打でも抜けない水谷に対して無理な攻めでミスが出て、水谷が11-4と圧倒。
第4ゲーム、後がない町は速い打球点の両ハンドでワイドに攻めて逆に水谷を圧倒。11-4で1ゲームを返す。
第5ゲームも町はラブオールからロングサービスでエースを奪い、吹っ切れたように思い切りのよいプレーで水谷に挑む。しかし、変わらぬ安定感で強打も簡単には決めさせない水谷が6-3とリードしたところで町がタイムアウト。町の速い攻めに対しても、中陣から盛り返す水谷がリードを広げ10-3とチャンピオンシップポイント。勝ち急いだ水谷にミスが出て10-6と迫られたが、水谷があせらずにラリーで決めて、3年ぶり、6度目の天皇杯を手にした。
記録・タイムテーブル等の情報は日本卓球協会ホームページに掲載されています。
日本卓球協会:http:/www.jtta.or.jp
記録ページ:http://www.jtta.or.jp/AJ/result2013/
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