大会4日目は女子ダブルスの4回戦~決勝までが行われた。決勝には第1シードの阿部/森薗(四天王寺)と第2シードの前田/趙(希望が丘)が勝ち進み、前田/趙が激戦の末、優勝を果たした。
●前田/趙(希望が丘) 9、-9、-6、10、8 阿部/森薗(四天王寺)
混戦が予想された女子ダブルスでは第1シードの阿部/森薗、第2シードの前田/趙が決勝に進出。両ペアとも決勝までに苦しい試合があったが、ここ1番での粘り強さを見せて決勝まで歩みを進めた。
決勝では序盤から息もつかせぬ速いラリーを展開する両ペアだったが、第1ゲームは趙のフォアハンドドライブが随所で決まり、11-9で希望が丘ペアが先制。
第2ゲームも互いに譲らず拮抗した展開が続いたが、阿部の変化に富んだバックハンドからチャンスをつくり出して、森薗が決める形がはまり、11-9で四天王寺ペアが1ゲームを取り返した。
第3ゲームは第2ゲームの勢いのまま、四天王寺ペアが多彩な攻めで主導権を握った。阿部のバックハンドに加えて森薗の打球点の早いドライブ攻撃も決まり、11-6で優勝に王手をかけた。
第4ゲームは展開が大きく変わり、コースを厳しく突いた攻撃で希望が丘ペアがリードを広げた。四天王寺ペアも食らいつき、ジュースまでもつれたが前田/趙は10-10のタイムアウト後のラリーで相手のレシーブが甘くなったところを見逃さずに攻めきり、12-10と試合を振り出しに戻した。
優勝をかけた第5ゲームはお互いに緊張の色が伺えたが、序盤は希望が丘ペアが得点を重ねた。しかし6-3とリードして迎えたタイムアウト後に3連続失点して6-6の同点に。追いつかれたことでプレッシャーを感じてもおかしくない場面だったが、ここから序盤のような思い切りのよいドライブを見せて追いすがる四天王寺ペアを振り切り11-8で勝利。試合全体を通して攻めの姿勢を貫き続けた2人が見事に女子ダブルスの頂点に立った。
■前田選手のコメント
「優勝できるとは思っていなかったので、本当にうれしいです。決勝では攻めの姿勢を徹底したことが優勝につながったと思います。阿部選手のバック面での変化をつけたプレーに苦戦しましたが、徐々に対応することができました。最終ゲームはリードしていたところから追いつかれて負けてしまうかもしれないという思いもありましたが、苦しい場面でも攻め続けたことで勝利することができました」
■趙選手のコメント
「優勝することができてすごくうれしいです。最後まで攻める気持ちを忘れずに、自分のフォアハンドドライブを打ち続けることができたので優勝できたと思います。前田選手と同じように阿部選手のバック面でのボールへの対応が難しかったのですが、フォアハンドドライブで強気に攻めることができました」
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