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甲府インターハイ5日目③ 男子学校対抗は青森山田が2年ぶりのV

大会5日目は男子学校対抗の決勝が行われ、青森山田が愛工大名電を3対1で下し、2年ぶり16回目の優勝を果たした。

 

140804-1.jpg青森山田、2年ぶり16回目の優勝
 
140804-2.jpg水谷が一ノ瀬を破り愛工大名電が先制

140804-2.jpg坪井が松下との3年生対決を制し1対1に
 
140804-1.jpg青森山田ペアが要のダブルスを制して王手
 
140804-2.jpg三部は安定感の高いプレーで高杉を寄せ付けず

140804-2.jpg青森山田が念願の王座奪還!


<男子学校対抗決勝>
 一ノ瀬 -2、6、-2、8、-7 水谷○
○坪井 -5、3、6、7 松下
○坪井/三部 8、8、-12、2 松下/松山
○三部 5、9、6 高杉
 及川 - 松山

 青森山田(青森)の1番は今大会の学校対抗で初めての出場になる一ノ瀬。対する愛工大名電(愛知)はキャプテンの水谷を指名。試合のすう勢を決める大事なトップは、「水谷の積極的な攻めVS一ノ瀬のチキータ」という構図で進み、最終ゲームまでもつれる。両者ゆずらずの接戦は、第5ゲームの序盤、一ノ瀬のサービスミスを機に攻め込んだ水谷が11-7で物にし、のどから手が出るほどほしい先制点を愛工大名電にもたらした。

 振り出しに戻したい青森山田の2番はキャプテンの坪井が登場。一方、愛工大名電はエースの松下にチェックメイトを託す。第1ゲームは、松下が強烈な裏面ドライブを放ち、坪井の出鼻をくじいて先制。しかし、松下はエースとして気負いすぎたのか、第2ゲームからプレーが硬くなり、ミスが目立ち始める。一方、坪井は先制されたものの、回転量が多いチキータとフォアハンドのループドライブを起点に落ち着いてラリーを展開。第2ゲーム以降を坪井が連取して、2番は青森山田が返した。

 勝てば優勝に王手がかかる3番のダブルス。青森山田は板垣監督が絶対の信頼を寄せる昨日の男子ダブルス王者・坪井/三部。一方、愛工大名電は「松山の爆発力に賭けたかった」と今枝監督が語るように、松下のパートナーをこれまでの高杉から松山に代えてきた。試合は立ち上がりから青森山田ペアが厳しくも確実性の高い攻めでペースを握る。愛工大名電ペアも大きなラリー戦に持ち込んで第3ゲームを取るが、反撃は散発的。愛工大名電のペアの組み替えも実らず、試合は青森山田ペアが3-1で勝利し、青森山田が優勝に王手をかけた。

 4番は青森山田が実質的なエース格の三部で一気に勝負をかける。対する愛工大名電はサウスポーの高杉。試合が始まると実力で勝る三部が高杉を終始リードする。高杉も長いリーチを生かした強打で必死に抵抗するが、三部の安定したプレーに阻まれて差が縮まらない。結局、三部が高杉をストレートで下し、青森山田が2年ぶり15回目となる男子学校対抗の王座をつかんだ。
青森山田の選手たちがほかの学校の選手たちに比べて抜きん出ていたのが、「ミスの少なさ」だ。卓球は年々リスキーな方向へ進んでいるが、その中でプレーの安定性を高めるのは並大抵のことではない。選手たちの日ごろの厳しい鍛錬に敬意を表したい。

■青森山田 板垣監督のコメント
「優勝できてほっとしています。この1年、坪井が大きく成長し、チームの軸としてよく頑張ってくれました。また、今大会に向けては町や森薗(ともに明治大)らOBをはじめとして、多くの方々が練習相手や雑務など、いろいろな面で協力してくれました。そうした周囲のサポートのおかげでたどり着くことができた優勝だと思います」

■愛工大名電 今枝監督のコメント
「優勝したかったですが、客観的に見て相手(青森山田)の方が力で勝っていましたね。彼らは試合中に困ることがほとんどないのに対し、うちの選手は悩む場面が多くありました。負けはしましたが、キャプテンの水谷がチームをよくまとめ、エースの松下が奮戦して素晴らしい夢を見させてくれました。選手たちに感謝したいです」


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試合の詳細な記録は下記サイトをご覧ください。
平成26年度全国高等学校総合体育大会:http://www.zen-koutairen.com/2014soutai/
全国高等学校体育連盟卓球専門部:http://www.koutairen-tt.net/

今大会の模様は卓球レポート10月号(9/20発売)に掲載予定です。
 
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