平成26年11月19~23日、大阪市中央体育館(大阪)で平成26年度後期日本リーグ大阪大会が開催された。
今大会では前期日本リーグに続いて新しい試合方式が採用されており、緊迫した試合が展開された。男子1部は東京アートが今年度3つ目のタイトルを獲得、女子1部では日本生命が3期ぶりに優勝を飾った。
【男子1部】優勝 東京アート



男子1部は東京アートが苦しみながらも、2期連続22回目の優勝を果たした。
最終戦は昨年、苦杯をなめた協和発酵キリンとの対戦。東京アートは第5戦の日鉄住金物流との一戦に敗れており、優勝するためにはゲーム得失点差の関係上、3対0での勝利が求められる非常に厳しい状況に立たされていた。
しかし、故障を抱える張が気迫のプレーで下山に勝利して先取点を挙げると、2番では高木和が笠原との激しい打撃戦を制して勝利に王手をかけた。3番の水野/大矢のダブルスは第1ゲーム序盤、笠原/森本にリードを許すも、大きなラリーで得点を重ねて逆転でこのゲームを奪取すると、第2ゲームもラリー戦で優位に立ち、劇的な逆転優勝を遂げた。
2位には6勝1敗で協和発酵キリンが入賞。大会後半は松平、上田らを欠く中、チームの総合力で勝ち星を重ねたが優勝にはわずかに届かなかった。3位には同じく、6勝1敗で日鉄住金物流が入賞。東京アートから勝ち星を挙げるなど前期の4位からワンランクアップ。4位にはシチズンが入賞した。
【女子1部】優勝 日本生命



女子1部は日本生命が全勝で2013年前期日本リーグ神奈川大会以来、27回目の栄冠をつかんだ。
村上監督が「最大の山場」と語った日立化成との一戦では1番で若宮が松澤をストレートで破ると、要のダブルスでは田代・藤井が石川・森薗ペアに勝利するなど接戦をものにして、優勝への勢いを加速させた。
第6戦の広島日野自動車戦に勝利して優勝を決めたが、最終戦のサンリツ戦でも地元、大阪の観客の声援を背に、集中したプレーで勝ち星を挙げて全勝。優勝に花を添えた。
ダブルスは対戦相手に合わせて田代・藤井ペアと若宮・石垣ペアを併用するなど、チーム力の高さも光った日本生命。来月のJTTLファイナル4での起用にも注目だ。
2位は日立化成が入賞。ゴールド選手の石川がシングルスで全勝し、その強さを発揮した。3位には中国電力、4位にはアスモが入賞した。
男子2部では原田鋼業が優勝。横山が最高殊勲選手賞、優秀ペア賞、新人賞の三冠に輝く活躍でチームをけん引した。
女子2部ではエクセディが最終戦でJR北海道との全勝対決に勝利して優勝を決めた。
なお、後期大会の結果、JTTLファイナル4には男子は東京アート、協和発酵キリン、愛知工業大学、日鉄住金物流が出場。女子は日本生命、アスモ、日立化成、中国電力の4チームが進出を決めた。JTTLファイナル4は12月6~7日に越谷市立総合体育館(埼玉)で開催される。
大会の記録は日本卓球リーグのホームページに掲載されています。
日本卓球リーグ実業団連盟:http://www.jttl.gr.jp/
今大会の模様は卓球レポート1月号(12/20発売)に掲載されます。