11月30日~12月7日まで中国上海で世界ジュニア選手権大会(以下、世界ジュニア)が開催される。グローバルな卓球の普及振興のために卓球の盛んではない地域で開催されることの多かった世界ジュニアだが、今回は卓球を国技(国球)とする中国での開催となった。
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会場の外には太極拳おじさん
2014年セカイジュニア選手権上海大会が始まった。いわば世界選手権大会のジュニア版とも呼べる今大会は、シニアでも活躍している多くの選手が通過してきた登竜門だ。記憶に新しいところでは2011年マナーマ大会男子シングルス優勝の丹羽孝希、2012年ハイデラバード大会優勝の樊振東などだろう。女子でも2010年ブラチスラバ大会、2012年ハイデラバード大会で優勝した朱雨玲ももはやシニアの第一戦で活躍する選手に成長している。少し記憶をさかのぼれば2005年カイロ大会の松平健太などもジュニア時代からその才能を開花させていた。
今大会、日本代表として出場するのは、男子が村松雄斗、酒井明日翔、坪井勇磨、吉村和弘の高校3年生4人。国際大会の経験が豊富な村松(第1シード)、酒井(第6シード)にインターハイチャンピオンの坪井、全日本ジュニア王者の吉村の爆発力が期待される。
女子は前田美優、佐藤瞳、伊藤美誠、平野美宇の高校生2人に中学生2人というメンバーでエントリー。団体では3大会連続で決勝で中国に敗れているだけにリベンジに期待したい。個人戦でも、4選手が8シードに入っていることからも期待は高まる。ワールドツアーで2勝を達成している伊藤・平野の女子ダブルスも優勝候補筆頭に挙げられるだろう。
開催国中国も負けられない戦いなだけに、男子ではジャパンオープンで水谷を破って優勝したサウスポーの于子洋、ジュニアとは思えない体格とパワーの梁靖崑らがエントリー。女子は昨年決勝で顧玉婷に敗れた劉高陽、アジアジュニア女王の陳幸同と隙はない。このほか、男子ではジャパンオープンの21歳以下男子シングルスで初優勝を飾ったブラジルのカルデラーノや、女子では香港期待の若手ドゥー・ホイケンらの活躍も期待される。
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