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世界卓球2015蘇州大会7日目⑤ 水谷、ベスト8の壁を越えられず

世界卓球2015蘇州大会7日目、男子シングルス準々決勝第4試合、水谷対張継科が行われ、水谷が1対4で張継科に敗れ、初のシングルス表彰台はならなかった。
 

張継科は3連覇に向けてまた1歩頂点に近づいた
 
水谷は前陣でプレーしたが、張継科のボールに対応できず
 
水谷はまたしてもベスト8の壁に阻まれた
 


<男子シングルス準々決勝>
張継科(中国) 4,6,-10,5,9 水谷隼(日本)


水谷は今大会、3回戦のカルデラーノ、4回戦の鄭栄植と九死に一生を得てのベスト8入り。ただ、水谷も語るように苦しい戦いを経ることはトーナメントを勝ち上がる上での条件でもある。一方の張継科は後輩の梁靖崑、サムソノフとビッグネームを退けての準々決勝進出。
立ち上がり、サービスを持った張継科がフォアハンドドライブで2得点。それを皮切りに5連続得点で一気に引き離す。水谷は慌てる様子もなくプレーするが、序盤のリードが響いて11-4で張継科。
第2ゲーム、張継科のフォアドライブに対して水谷の固いブロックでも止まらない。張継科が5-1とリードを広げる。水谷は3球目でチキータをカウンターするなどして点差を縮めようとするが、ラリーになると得点は難しい。4-8から3球目を決めるも、長いボールの応酬になるとやはり分が悪い。10-6と張継科がゲームポイントを握ると、水谷のフォアハンドドライブを中陣からバックハンドでカウンター。11-6で2ゲーム連取。
第3ゲーム、水谷はカット性のブロックや緩急をつけたボールで張継科の攻撃をはぐらかして4-4と拮抗。水谷はこの試合で初めて後陣にに下がってフィッシュで粘るが、張継科のフォアハンドに打ち抜かれる。7-7と並んだところから水谷が2本連続サービスエース。9-7とリードするが、張継科も9-9と逃がさない。バックハンドのカウンターをミスして、またしてもゲームポイントを握られる水谷。しかし、3球目でうまくミドルを攻めてジュースに。水谷は張継科のフォアハンドドライブを1本ブロックして得点に。この試合で初めてゲームポイントを奪うと、張継科が水谷のサービスをレシーブミスして水谷が1ゲーム返す。
第4ゲーム、やはり張継科に1本フォアを振らせると水谷は防戦一方になってしまう。水谷は3-5から3-6とリードを広げられたところでタイムアウト。水谷は張継科の強打によく反応するが返しているだけではやはり苦しい。水谷はハーフロングサービスから持ち上げさせて3球目を狙い得点するが、流れを変えるには到らず11-5で張継科が王手。
第5ゲーム、水谷は後陣からのロビングで張継科のミスを誘い得点を挙げるが、ミスのない張継科が6-2とリード。バックハンドをオーバーミスして6-3となったところで劉国梁がタイムアウトを指示。水谷も3球目でフォアフリックを決めるなど好プレーもあるが、張継科のチキータ、台上バックハンドに先手を取られて5-9と離される。水谷はお返しとばかりに台上バックハンドを決めて8-9と迫ると、後陣からのロビングに張継科が強打をミス。水谷は3球目を力んで弾くと、最後はサービスミス。追い上げもむなしく張継科が3連覇に向けてまた1つ階段を上った。

水谷は試合後、「今日のプレーの出来は20点。今まで受けたことがないような球質で対応するのに時間がかかってしまった。下がると不利な展開になると思って、特に序盤は前でプレーしたが、中後陣でのプレーも有効だったかもしれない。練習で中国選手のような重いボールを受ける必要がある」と語った。



 

今大会の模様は卓球レポート6月号(5月20日発売)に掲載

公益財団法人日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp
世界卓球2015蘇州/公式サイト(中国語/英語):http://www.suzhou2015.org/
国際卓球連盟(ITTF)世界卓球2015蘇州(英語):
http://www.ittf.com/competitions/competitions2.asp?Competition_ID=2503&category=WTTC

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