世界卓球2015蘇州大会7日目、女子シングルス決勝に続いて男子ダブルス決勝が行われた。許昕/張継科と樊振東/周雨の同士打ち対決は先輩の許昕/張継科が実力を発揮して初優勝を飾った。
<男子ダブルス決勝>
許昕/張継科(中国) -12,7,9,-9,7,9 樊振東/周雨(中国)
第1ゲーム、立ち上がりからアグレッシブに攻める樊振東/周雨(若手ペア)が優勢に試合を運ぶ。9-5リードでこのゲームを決めたかと思われたが、許昕のフォアハンドがうなりを上げて9-9に。ジュースにもつれた第1ゲームをものにしたのは、張継科のフォア側を攻めてジュースを制した若手ペア。
中国らしいスーパーラリーが続く中、安定感のある攻撃で先輩ペアが8-4とリード。若手ペアはリスクを負った攻撃が裏目に出て11-7と先輩ペアが取り返す。
第3ゲームもミスを恐れない攻撃で先輩ペアを脅かす若手ペアだが、先輩ペアは攻守のメリハリの利いた確実なプレーで、9-9から2点連取。
第4ゲームは若手ペアのリードで進むが、大きなラリーから張継科がバックハンドで横入れを決めるなど派手なプレーで追い上げた先輩ペアが4-7から6-7と迫ると、若手ペアがタイムアウト。樊振東のチキータを許昕がカウンターして8-8に追いつくが、張継科がミスのあと1本チキータを決めて9-9に。ゆるいボールを混ぜたラリーで張継科がチャンスボールをミスして若手ペアが11-9とし2対2。
第5ゲームは先輩ペアがパワフルなプレーで11-7と後輩ペアを押さえて優勝に王手。第6ゲームも先輩ペアがスーパーラリーからの得点でリード。若手ペアは台上の細かい技術でも先輩ペアとは差が感じられる。後輩ペアは9-10まで追い上げるが、中陣でしっかり動いてパワードライブを放つ先輩ペアが若手を4対2で退けた。
許昕は馬龍とペアを組んだロッテルダム大会以来2度目の男子ダブルス優勝。張継科は初タイトル獲得となった。
今大会の模様は卓球レポート6月号(5月20日発売)に掲載
公益財団法人日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp
世界卓球2015蘇州/公式サイト(中国語/英語):http://www.suzhou2015.org/
国際卓球連盟(ITTF)世界卓球2015蘇州(英語):
http://www.ittf.com/competitions/competitions2.asp?Competition_ID=2503&category=WTTC