9月26日~10月3日まで第22回アジア選手権大会がタイのパタヤスポーツスタジアムで開催されている。大会7日目は男女シングルス、男子ダブルスが行われ、女子シングルスと男子ダブルスでチャンピオンが決定した。女子シングルス決勝は朱雨玲と陳夢が対戦したが、陳夢が第4ゲーム途中に負傷し、途中棄権。思わぬ形で女子シングルスの幕が下りた。
<女子シングルス決勝>
朱雨玲(中国) 10、8、-6、1、0(途中棄権) 陳夢(中国)
お互いに手の内を知り尽くした両者による一戦は1ゲーム目からミスの少ないラリーが展開された。序盤は朱雨玲が回転量の多いバックハンドを軸に得点を重ねたが、中盤からは陳夢が朱雨玲のループドライブをカウンターで決めるなど先にゲームポイントを握った。しかし、ここから朱雨玲が意地を見せて逆転。12-10で第1ゲームを先取した。
続く第2ゲームは朱雨玲の左右への的確なコース取りが光り、ゲームを連取。陳夢は苦しい展開が続いたが、第3ゲームからは朱雨玲のボールにタイミングが合い始め、1ゲームを返した。
互いに譲らない好試合となったが、第4ゲームの途中でアクシデントが発生。朱雨玲が2-1とリードして迎えたラリーの最中に陳夢が負傷した。陳夢はすぐにタイムアウトを取ってベンチに引き返したが、立つこともままならなくコートに座り込んだ。中国チームのドクターがコートにかけつけ、けがの状況を確認したが試合を続行できる状態ではなく、陳夢の途中棄権という形で女子シングルスの決勝が終わった。
決勝は好ラリーが繰り広げられていただけに、残念な形で終わりを迎えることになった。頂点をかけて争った二人にとっても最後まで戦うことができず無念の幕引きとなっただろう。
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今大会の模様は卓球レポート12月号(11/20発売)に掲載予定です。