女子シングルス準決勝の第1試合は3連覇を狙う石川(全農)とここまで快進撃を続ける加藤(十六銀行)が対戦。接戦になる場面も見られたが、王者・石川が加藤の挑戦を退けて決勝進出を決めた。
<女子シングルス準決勝>
石川(全農) 11-6,11-9,11-1,11-3 加藤(十六銀行)
第1試合は今大会福原(ANA)を破るなど、快進撃を続けている加藤が王者・石川に挑んだ。2人は平成25年度全日本選手権大会の準々決勝でも対戦しており、今回再び相見えることとなった。第1ゲームは中盤まで競り合う展開となったが、石川が中盤で加藤のフォア側を攻める攻撃で得点を重ねて先制点を挙げた。加藤は石川のバック側を狙った攻撃で石川に迫る場面もあったが先制点を挙げるには至らず。11-6で石川が第1ゲームをとった。
第2ゲームも石川が勢いを持続し、6-1とリードしたが、ここから加藤が反撃。石川のバック側へ厳しいコース取りでチャンスをつくり出すと、前陣で畳み掛けるように強打を打ち込んで6-6に追いついた。石川はここから引き離そうとするが、加藤がラリー戦で劣勢になりながらもカウンターを決めるなど、粘りを見せて9-9に。ゲームの流れを左右する場面となったが、石川は自身のサービスから立て続けに得点を決めてこのゲームを11-9で奪った。
続く第3ゲームは加藤の両コーナーの揺さぶりに対応し始めた石川が序盤から圧倒。0-1から11連続得点で勝利まであと1ゲームと迫った。
第4ゲーム、加藤は何とかして石川を迫りたいところだったが、試合のペースを完全につかんだ王者の牙城を崩すことはできず。ここまで快進撃を続けてきた加藤の戦いはここでストップとなった。一方の石川は第2ゲームこそ苦戦下が、第3ゲーム以降は王者の貫禄を見せつけるような圧巻のプレーで完勝。3連覇がかかる決勝の舞台に勝ち進んだ。
■加藤杏華のコメント
「全然歯が立ちませんでした。2年前の対戦ではサービスレシーブで終わってしまったので、今回はレシーブをしっかり入れてラリーに持っていきたいと思っていました。
2ゲーム目後半はバックで押す展開からラリーができて良かったですが、3ゲーム目からはフォアを狙われて、緩急もつけられてしまい、対応できませんでした。
今回、ベスト4に入れて自分の卓球に自信を持てたので、今後はどの大会でもしっかり結果を残せるようにしていきいたいです」
詳しい情報は日本卓球協会ホームページに掲載されています。
日本卓球協会:http:/www.jtta.or.jp
全日本卓球(特設サイト):http://japantabletennis.com/zennihon2016/
記録ページ:http://www.jtta.or.jp/AJ/result2015/
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全日本選手権大会の特集は卓球レポート3月号(2月20日発売号)に掲載します。