ウラソフ(ロシア)と対戦した松平健太(JTB)は序盤から相手にペースを握られる苦しい展開が続き、0対3と劣勢に立たされた。しかし、第4ゲームのジュースの接戦をものにすると、中盤以降は持ち味のバックハンドに安定感が出始めて試合の流れを引き寄せた。相手の粘りに苦しみながらも、渾身のプレーで見事逆転勝利を収めて決勝トーナメント進出を果たした。
多くの注目を集めた大島祐哉(ファースト)と張本智和(JOCエリートアカデミー)の一戦は大島が4対1で勝利。張本は第1ゲームのジュースをものにしたものの第2ゲーム以降は大島のフットワークを生かした攻撃を防ぎきれず、決勝トーナメント進出とはならなかった。
高木和卓(東京アート)はデサイー(インド)に逆転勝ち。試合中盤以降は得意とするラリー戦で相手をリードして、4対2で勝利を手にした。塩野真人(東京アート)はジェレル(スウェーデン)に気迫のプレーで勝利。観客を沸かせる粘り強いプレーで、白星を挙げた。このほか、村松雄斗(東京アート)、神巧也(シチズン)が勝利を収めて決勝トーナメント進出を果たした。
<男子シングルス予選トーナメント3回戦(日本選手関係)>
松平健太(JTB) -4,-7,-12,10,6,7,6 ウラソフ(ロシア)
高木和卓(東京アート) -11,-5,7,5,5,3 デサイー(インド)
村松雄斗(東京アート) 7,9,-10,4,8 ルベッソン(フランス)
大島祐哉(ファースト) -10,8,3,9,8 張本智和(JOCエリートアカデミー)
塩野真人(東京アート) -8,18,8,-7,6,4 ジェレル(スウェーデン)
神巧也(シチズン) 6,-6,7,6,-6,8 松平賢二(協和発酵キリン)
今大会の模様は卓球レポート8月号(7月20日発売)に掲載
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