何鈞傑(香港)、木造勇人(愛工大名電高)、出雲卓斗(遊学館高)と強敵を破ってベスト4入りを果たした張本。準決勝では強打を誇るカルデラーノ(ブラジル)と対戦した。張本は序盤からカルデラーノの攻撃を封じるためにストップを多用。ラリー戦で強さを発揮する相手を前後に揺さぶって得点を重ねた。いずれのゲームも接戦となったが、勝負どころは得意のバックハンドで得点。両コーナーを鋭く突く攻撃でカルデラーノを追い込み、ゲームを奪った。最終ゲームは大きくリードしたところから詰め寄られたが、最後は気迫のプレーで得点し、勝利。各国の主力や日本の強豪校で活躍する選手を相手にも全くひけをとらない圧巻のプレーを発揮し、見事決勝進出を果たした。
三部はカット主戦型の村松雄斗(東京アート)と対戦。序盤は村松の固い守備にミスが出て1ゲームを失った三部。第2ゲーム以降も村松の変化をつけたカットや、ドライブを織り交ぜたプレーに苦戦したが、緩急をつけたドライブで粘り強く対応し、3対1で勝利を収めた。準決勝では相手の戦型にしっかりと対応した三部だが、明日の張本との一戦ではどのような戦いを見せるのか。両者による一戦は非常に見応えのある試合になるだろう。
21歳以下男子シングルス決勝は明日の17時から行われる。
<21歳以下男子シングルス準決勝>
張本智和(JOCエリートアカデミー) 8,9,9 カルデラーノ(ブラジル)
三部航平(専修大) -9,7,9,8 村松雄斗(東京アート)
今大会の模様は卓球レポート8月号(7月20日発売)に掲載
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