卓球日本一をかけて平成28年度全日本選手権大会が1月16~22日まで東京体育館で開催される。大会初日は14時から開会式が行われ、昨年の覇者、水谷隼(beacon.LAB)、石川佳純(全農)らトップ選手が集結した。
昨年のリオデジャネイロオリンピックの熱狂から5カ月。全国の卓球ファン待望の全日本選手権大会が開幕した。
14時から行われた開会式には役員、選手、審判員らが参加。日本卓球協会の星野一朗大会委員長の開会宣言、国会斉唱、藤重貞慶日本卓球協会会長のあいさつのほか、前年度男女シングルスチャンピオンの水谷隼(beacon.LAB)、石川佳純(全農)による天皇杯・皇后杯の返還、石川による選手宣誓が行われ、開会式が終了した。
開会式後は水谷、石川による記者会見が行われた。水谷は「今大会は歴代最多9度目の優勝がかかっているので、その点についてはプレッシャーを感じています。また、オリンピック後はあまり練習ができずに不安がありましたが、この1カ月間はやるべきことはやってきて良い調整ができたと思います。今日、会場に来てあらためて『自分が一番でいたい』という気持ちになりました」と、男子シングルス最多となる9度目の優勝に向けて、意気込みを語った。
また、全日本で初めてボールが統一されたことについては「統一球になってうれしいですが、G40+で試合をしたことがないので、その部分については危機感があります。初戦、2戦目でうまく試合に入ることができれば波に乗っていけると思います」と話した。
一方、石川は「4連覇のプレッシャーはなく、挑戦していく気持ちで戦いたいと思います。ポイントは初戦を勝ち切ることだと思うので、自分のプレーをすることを心がけて試合に臨みたいと思います。(伊藤、平野、早田といった)若手選手ががんばっていますが、自分の力を出せば勝つことができると思います。また、多くの方に試合中の駆け引きに注目してもらい、『卓球はこんなに楽しいんだ』と思ってもらえるようなプレーをしたいです」と、抱負を語った。
水谷、石川の会見後には張本智和(JOCエリートアカデミー)、伊藤美誠(スターツSC)、平野美宇(JOCエリートアカデミー/大原学園)、早田ひな(希望が丘高)の若手選手が記者会見に参加した。昨年の世界ジュニア選手権大会で2冠を達成した張本は「今大会は3種目出場となりますが、全ての種目で優勝を目指したいです。特にジュニア男子は昨年準決勝で敗れたので優勝したいです」と語った。張本は今大会に向けて、年末に中国・四川省で合宿を行い、調整をしてきたという。進化した怪物が全日本でどのようなプレーを見せるのか、注目が集まる。
詳しい情報は日本卓球協会ホームページに掲載されています。
日本卓球協会:http:/www.jtta.or.jp
全日本卓球(特設サイト):http://japantabletennis.com/zennihon2017
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全日本選手権大会の特集は卓球レポート3月号(2月20日発売号)に掲載します。