卓球日本一をかけて平成28年度全日本選手権大会が1月16~22日まで東京体育館で開催されている。男子シングルス1回戦には大会最年長49歳の大栗寛<おおぐり・ゆたか>(徳島銀行)や経験豊富な三田村宗明(リトルキングス)らが出場。ともに大学生を相手に接戦を繰り広げたが、1回戦突破とはならなかった。
齋藤清が引退して以降、5年連続で大会最年長として出場する大栗は和田貴稀(中央大)と対戦。大栗はバック側をうまくつく和田のプレーに苦しんだが、甘いボールに対しては回り込んでフォアハンドの強打を決めるなど、必死のプレーで食い下がった。大学生を相手に各ゲームともに、一歩も引かない戦いを見せたが、惜しくも敗戦を喫した。
試合後、大栗は「競った場面でサービスが長くなったり、もったいない負け方をしてしまいました。来年以降も全日本に出場できるように頑張ります」と語った。また、「全日本はマスターズとは違い、ピッチの速い球に慣れるように若い選手と練習して臨むようにしています」と、独自の調整方法も明かした。こうした創意工夫が全日本に長く出場する秘訣の1つなのではないだろうか。1月24日には50歳の誕生日を迎えるという大栗。今後の戦いにも注目したい。
大栗と同じく、長きにわたって全日本に出場している三田村宗明(リトルキングス)は、青森山田の後輩である一ノ瀬拓巳(中央大)にゲームオールの激戦の末に敗れた。「今大会に向けては指導者としての活動をしていたため、自分の練習はほとんどできなかった」という三田村だが、厳しいレシーブから相手のループドライブをカウンターするなど、互角の戦いを繰り広げた。ラリー戦でも粘り強く打ち合うなど、最後まで必死のプレーを繰り広げたが、勝利にはわずかに及ばなかった。
試合後、三田村は「大事なところでサービス・レシーブのコントロールミスが出てしまった。現在、全日本通算で37勝か38勝しているので、40勝に到達するまで頑張りたい。自分の頑張っている姿が教え子の刺激になればと思います」と、振り返った。
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