卓球日本一をかけて平成28年度全日本選手権大会が1月16~22日まで東京体育館で開催されている。男子シングルス5回戦では水谷隼(beacon.LAB)、吉村真晴(名古屋ダイハツ)らが順当に勝ち進む中、世界卓球2017デュッセルドルフ日本代表の松平健太(ホリプロ)が坪井勇磨(筑波大)に3対4で敗れる波乱が起きた。
水谷は及川瑞基(専修大)と対戦。序盤リードされる場面があったものの、台から下げられたところから巻き返すなど、ラリーで主導権を握ってストレート勝ちを収めた。吉村は宮川昌大(野田学園中)に4対1で勝利。吉村は第1ゲームを奪われる展開となったが、第2ゲーム以降は威力のある両ハンドドライブで試合のペースを握った。敗れた宮川は試合後、「2ゲーム目の4-4で競っていましたが、そこから一気に離されてしまいました。自分の得意なパターンにさせてもらえず常に吉村選手のペースで試合が進んでしまいました」と語った。
一方、世界卓球2017デュッセルドルフ日本代表の松平健太は坪井勇磨にゲームオールの末に敗れ、5回戦敗退となった。松平は3対1とゲームをリードしたが、第4ゲーム以降はバック対バックの展開から失点するケースが増えた。最終ゲームは、坪井のフォア前のサービスに対してレシーブが甘くなり、ゲームをリードされる展開が続いた。松平はマッチポイントを握られたところから、粘りを見せたものの一歩及ばず。試合後、松平は「第4ゲーム以降、相手のフォア側を突くことができずにバック対バックになったことが敗因です。もっとラリーの早い段階で自分が厳しいボールを送らないと、フォアハンドの展開には持って行くことが難しいのですが、攻めが甘くなってしまいました」と試合を振り返った。
また、実力者の高木和卓(東京アート)も緒方遼太郎(JOCエリートアカデミー/帝京)に1対4で敗戦。高木和は「チキータの処理ができずに3ゲームを取られてしまいました。相手のチキータを警戒してサービスがナーバスになってしまいました」と試合後に語った。
<男子シングルス5回戦>
水谷(beacon.LAB) 4-0 及川(専修大)
緒方(JOCエリートアカデミー/帝京) 4-1 高木和(東京アート)
坪井(筑波大) 4-3 松平(日本生命)
木造(愛工大名電高) 4-2 大矢(東京アート)
硴塚(早稲田大) 4-2 厚谷(信号器材)
平野(協和発酵キリン) 4-3 町(明治大)
神(シチズン) 4-2 松下(日鉄住金物流)
吉村(名古屋ダイハツ) 4-1 宮川(野田学園中)
詳しい情報は日本卓球協会ホームページに掲載されています。
日本卓球協会:http:/www.jtta.or.jp
全日本卓球(特設サイト):http://japantabletennis.com/zennihon2017
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