卓球日本一をかけて平成28年度全日本選手権大会が1月16~22日まで東京体育館で開催されている。男子シングルス5回戦では昨年2位の張一博(東京アート)が龍崎東寅(JOCエリートアカデミー/帝京)に敗れる波乱があった。また、今大会での引退を表明している塩野真人(東京アート)は上田仁(協和発酵キリン)に敗れた。
張は龍崎と対戦。ゲームカウント1対1で迎えた第3ゲームを落としたことが響いて1対4で敗れた。試合後、張は「龍崎とは数年前に戦っていてそれ以来の対戦でした。相手が思っていた以上に強かったです。自分の力を出したかったが調子を出せないまま負けてしまいました。実力です」と語った。一方、金星を挙げた龍崎は「ここまできたからには次も勝って明日に残りたい」と次戦に向けての意気込みを語った。
今大会での引退を表明している塩野は上田と対戦。上田が打ち続けても、粘り強く対応する守備力で迫ったが1対4で敗れた。試合が終わると、会場からは塩野に向けて大きな拍手が送られた。対戦した上田は試合後「塩野さんとは代表合宿で一緒になることが多かったりしたので寂しさとか、いろんな思いがあって臨みました。代表合宿で塩野さんの努力する姿を見て尊敬していました。今回対戦して、きれいなカットでまだまだ通用するカットだなという思いと、同時にお疲れ様という思いがありました。ベンチには塩野さんのお父さんが入っていて、お父さんの思いというのも察してしまって、こらえきれずに泣いてしまいました」と涙ながらに塩野との対戦を振り返った。なお、塩野はこのあと、男子ダブルス5回戦にも出場する。
このほか、
また、実力者の高木和卓(東京アート)も緒方遼太郎(JOCエリートアカデミー/帝京)に1対4で敗戦。高木和は「チキータの処理ができずに3ゲームを取られてしまいました。相手のチキータを警戒してサービスがナーバスになってしまいました」と試合後に語った。
<男子シングルス5回戦>
笠原(協和発酵キリン) 4-3 高見(愛工大名電高)
吉村(愛知工業大) 4-3 宇田(JOCエリートアカデミー)
上田(協和発酵キリン) 4-1 塩野(東京アート)
丹羽(明治大) 4-1 軽部(シチズン)
吉田(Global Athlete Project) 4-1 德永(鹿児島相互信用金庫)
御内(シチズン) 4-3 上村(早稲田大)
松平(協和発酵キリン) 4-0 吉田(愛知工業大)
龍崎(JOCエリートアカデミー/帝京) 4-1 張(東京アート)
詳しい情報は日本卓球協会ホームページに掲載されています。
日本卓球協会:http:/www.jtta.or.jp
全日本卓球(特設サイト):http://japantabletennis.com/zennihon2017
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