第26回日本リーグ・ビッグトーナメントが茨城県の日立市池の川さくらアリーナで開催された。男子は地元・茨城県出身の吉村和弘(愛知工業大)、女子は田代早紀(日本生命)がともに初優勝を果たした。会場にはたくさんの観客が詰めかけ大盛況の大会だった。
【男子】吉村和弘が切れ味鋭い両ハンドで初優勝
男子は吉村和弘が圧巻の両ハンド攻撃を展開して地元・茨城で初優勝を果たした。ラウンドが進むにつれて感覚も研ぎ澄まされてチキータからの両ハンドドライブが冴えわたった。「地元の茨城で優勝できて良かったです。次の日本での試合は日本リーグなのでいいプレーを見せたいです」と話した。
2位の神巧也(シチズン時計)は接戦を勝ち上がって決勝に進出。決勝では1ゲームを先制したが、惜しくも優勝とはならなかった。
【女子】田代早紀が安定した攻撃でうれしい初優勝
女子は田代早紀が持ち前の攻守のバランスの良さを見せてうれしい初優勝。攻撃面ではコース取りの良さや緩急をつけたプレーで幅の広さを見せた。「久しぶりの全国大会で優勝できたのでうれしいです。ここ数年成績が出なくて苦しかったですがコーチと話して頑張れて良かったです」と語った。
2位の石垣優香(日本生命)は準々決勝で平侑里香(サンリツ)、準決勝で加藤杏華(十六銀行)をいずれもゲームオールの末に破り、決勝に進出した。
大会翌日には地元の子供たちと出場した全選手との卓球交流会が行われた。子供たちは日本のトップ選手とラリーを交わすことができてうれしい1日となった。
今大会の模様は卓球レポート6月号(5月20日発売)に掲載
今大会の記録は、日本卓球リーグ実業団連盟のホームページに掲載されています。
日本卓球リーグ実業団連盟:http://www.jttl.gr.jp